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お風呂から上がったAは、電池が切れたロボットのように、倒れ込んだ。
純「A!!?」
純「おい!おい!大丈夫か!!?」
A「すー。むにゃむにゃ」
純「なんだよ。寝てるだけか。びっくりさせやがって」
片岡「伊佐敷?そこで何をしている?」
純「あ、監督。いやぁ。Aがここで倒れてたんで駆けつけたら、眠っただけでした。」
片岡「こいつ、7時から11時まで投げ込んでたからな。」
純「え?じゃあこいつ晩飯食べてないっすよ」
片岡「は?」
純「今日夜ご飯食べてる姿誰も見てないと思います」
片岡「明日は朝からボリューミーにして食べさせないとな」
前から息をきらしながら走ってる一也と倉持が現れる。
一也「え!?監督!?お疲れ様です」
倉持「純さんも!?おつかれっす」
片岡「御幸。Aを部屋に連れて行ってくれないか」
一也「は、はい。」
一也にAを渡す。
一也「あの。Aどこにいました?」
純「風呂場前でぶっ倒れてたぜ」
倉持「マジかよ。大丈夫か?」
片岡「御幸。明日の試合。Aの新球は投げさせるな。」
一也「新球??」
片岡「スイーパーだ。」
一也「スイーパー??あの、メジャーで最近話題の?」
片岡「先程見たが完成度は高かった。夏の大会までは練習に集中させろ。」
監督はそれだけ言うと、自室に戻って行った。
純「こいつに、スイーパーなんて球種持ってたか?」
一也「いや、持ってないっすよ。ったくこいつは。俺のいない所で強くなりやがって。」
スカッと寝ているAのほっぺをつついた。
亮介「あ、チビいた??」
一也「はい。いました。」
哲「なぜ嬉しそうなんだ?Aが見つかったからか?」
倉持「Aが変化球増やしたらしくって、それでは喜んでんですよっ!」
倉持はけたけた笑う
亮介「たく。心配させやがって。」
みょーんみょーんとAのほっぺを伸ばす
一也「あんまり俺のAをいじめないでもらえます?」
亮介「御幸。あんまり放置しすぎると俺がもらうよ?」
4人「え??」
亮介「んじゃ。おやすみ」
一也「え、あ、ちょ、亮さん!!?」
純「起きたら覚悟しとけよ!A!行くぞ!哲!」
哲「ああ。」
嵐のように去っていった3人だった。
一也「誰が手放すかよ。」
倉持「独占欲つえーな笑」
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作者名:Aqua | 作成日時:2023年6月10日 15時