第五十七話 ページ10
ゆっくりと屋敷のシルエットが暗闇の中に現れる。
ロボロに目線を送り、外に繋がっているダクトから中に入る。
てか正直、ここ要塞じゃなくて本拠地というか、家だよ？？
あくまでも家ですよ？？？
なんでこいつらこんなもん作ってんの、だから利用されるんだよ！！フハハハ
あっ狂ってないからね？正常ですよーー
ダクトに入り、待つ事数十秒、派手な爆発音が裏口から聞こえてくる。
それを合図に二人で走り出す。
音を出さない様に、それでいて素早く。
基本だけど結構むずいんよ。
一階から地下へ降り、見て回るけど、いない。
次は地下二階へと降りて、一番いそうな倉庫へと向かう。
幸い誰とも合わずにここまで来れた。
地下二階の天井から下を覗き込む。
…すると案の定、大先生がいた。
夕方までなかったあざが沢山ついていて、相当衰弱してしまっている様だ。
まだ四時間とも言えるし、もう四時間とも言える。
手と足をがっしりロープで縛られてる。
一番ラクな監 禁方法だねえ。
何が嫌かって……上半身脱がされて、背中は鞭で叩かれたのかな？ボロボロ。
血も出てるし、跡が残るかも……
しんぺいさんに見せないと！(善意です善意です善意です)
入り口とか周りを見ても、見張りの兵が一人もいない。
さあて、助けますか！(状況判断に所用した時間ー僅か2秒)
単純な作りをしている私の脳は、適当に当たりを見回して、入る事に決めた。
2秒経ってようやく反応を示し、顔を顰めたロボロを横目に飛びおりる体制になる。
音を一切立てずに着地し、大先生を見る。
目が虚で、泣いた跡がある。
そりゃそうだ、考えてみな？
いくら銃を扱うのがうまくてもっと体を鍛えてる訳じゃない。
そんな大先生が、ボロボロになるまで殴られた蹴られ、鞭で叩かられ続ければそりゃあキツいわ。
ロボロも私に続いて降りてきた。
カサッと服が擦れる音がしたけれど、気づいていない様で？
『大先生』
う「ッ…？」
声を掛ければ、反応を示した。
気絶してたら大変だもん、意識あって良かったわ。
『助けに来たよ』
う「……んで？」
声は擦れていて、今に泣きそうな程苦しそうだった。
「んで」としか聞こえなかったけど、多分「何で？」なんだろう。
『友達でしょ？』
ロ「俺も居るで、ごめんな遅くなってもうて」
う「なぁ…んぇ……」
そう言っている大先生は、複雑そうな表情を浮かべてたいた。
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通りすがりの腐女子ｨ！ - 控えめに言って神作者。 普通に言って神(×114514)作者 (2020年11月21日 20時) (
レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ファイトです！楽しみにしてます！ (2020年6月15日 6時) (レス) id: f4ba5b6840 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - レモンです。田中Jr.、田中って…脱獄ですよねww (2020年6月14日 18時) (レス) id: f4ba5b6840 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - あの…グルッペン･フューラーです。ヒューラーじゃなくて。 (2020年5月13日 14時) (レス) id: 251e5ea021 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - あんりさん、コメントありがとうございます！無理しない程度に頑張らさせていただきます！！ (2020年5月2日 12時) (レス) id: ca685f05f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誰でしょう？ | 作成日時：2020年4月30日 8時
