第五十三話 ページ6
そして私は今や、日課となりつつある街チェックを始める。
町の監視カメラ一日分のデータを二十個分一気に、三十分程で見え終わる。
なぜ私がこう言う事をしているか、理由は簡単…暇つぶし！！
では無い。
父さん曰く「幾つもの物に集中できるように」だそうです。
なんとなく街を見守ってる正義のヒーロー…そんな感じがして楽しい。
それに、日が上って日が沈むまで、それを見てるとなんとなく落ち着く。
色んな人達が物凄いスピードで現れて、居なくなる。
毎日、老若男女、それぞれ生きてるんだな、と思って不思議な気持ちになる。
因みに、前にいい実績ありますから？？
ただ単純に集中力高める為だけじゃ無いですから？？？
何言い訳してんだ私…
でもそれも事実、少し前、幼女が連れ去られたのを助けた。
簡単に助けられて、拍子抜けだった。
「助けてくれてありがとう」泣いた跡を残しながら、必死に感謝の意を伝えてくれたのを思い出すと自然に頬が緩む。
紅茶を啜りながら画面を見ていた、すると上から三段目、左から二番目の監視カメラに、不審な映像があった。
早すぎて詳しくは見えなかったけれど、車に黒い何かが引っ張り込まれた様な感じだった。
もしかしたらゴミ袋かもしれないし、ただの迎えかもしれない。
なんだか胸騒ぎがして、ドンドン不安になる。
大体の所まで戻し、その監視カメラを画面いっぱいに写して、10倍速にして見る。
向こうから大先生が歩いてきている、え？
友人のがやって来た事が更に不安を煽る。
何も無ければ良かったんだ、なのに黒い車が奥大先生の後ろから走ってきて、隣に止まった。
…大先生の彼女だ、うんそうだ…きっと……
でも、車の扉が開き、大先生が黒スーツの男達に引きずり込まれている。
あぁ、嫌な物を見た。もう一度、普通のスピードで繰り返し見る。
するとある事に気がついた。
歩いている大先生は物凄く不安そうな顔をしていて、車が止まるなり泣きそうな顔になっていた。
どう言う事？誘拐されに行った？それともされるって気付いてた？？
モヤモヤしながらも手を動かす。
車の外見やら番号やら、出来る限り情報を手に入れ、調べる。
………あらら…面倒臭い奴らに捕まったもんだね、人気者の鬱さんも。
どうやら相手は最近勢力を上げて来てるやのつく人達。
最悪だ。
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通りすがりの腐女子ｨ！ - 控えめに言って神作者。 普通に言って神(×114514)作者 (2020年11月21日 20時) (
レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ファイトです！楽しみにしてます！ (2020年6月15日 6時) (レス) id: f4ba5b6840 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - レモンです。田中Jr.、田中って…脱獄ですよねww (2020年6月14日 18時) (レス) id: f4ba5b6840 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - あの…グルッペン･フューラーです。ヒューラーじゃなくて。 (2020年5月13日 14時) (レス) id: 251e5ea021 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - あんりさん、コメントありがとうございます！無理しない程度に頑張らさせていただきます！！ (2020年5月2日 12時) (レス) id: ca685f05f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誰でしょう？ | 作成日時：2020年4月30日 8時
