第五十一話 ページ4
人数は、彼方の方が多いけど、関係ない。
突っ立ってる一人に連続で腹パンを二発食らわせる。
左に居るやつが殴ろうとしてくるもんだから、屈んで腕を掴み、右の奴に投げる。
それらが終わると、座ってた奴らも起き上がっていた。
少し困惑はしているが、私が仲間を伸びさせているという事は分かるらしい。
一人は逃げ腰で、右足が少しだけ後ろに下がっている。
シャベルを頭に向かって横から振られる。
後ろに一歩下がり、右へ行ったシャベルを横目に左から回る。
シャベル持ちの頭に回して蹴りを決め、逃げ腰の奴は適当に腹パンで伸びさせ、もう一人のシャベル持ちに向き合う。
コイツは上から頭をかち割ろうとして来た。
細い部分を持ち、グリッと回す。
突然回された事に驚いて、相手がバランスを崩す。
持ったまま、ヤンキーの後ろに周り、
そして足をこちらに払って転けさせ、地面に押さえつける。
ひ「ナイス〜ありがとマリちゃん」
そう言ってニコッと笑いかけてくるひとらんの目はふつふつと燃えていた。
『おん』と返事をし、押さえつけていた奴をひとらんに受け渡す。
そして花壇の中で倒れている奴ら全員、道へと雑に投げ出す。
「う“っ」とか聞こえたけど知っらなーい。
ひとらんがそいつらに拷も(((コホン、処置をしている間に、私は花壇に入る。
花は雑にに抜かれていて、地面は掘り返されたりしている所もあった。
まずはお花を回収し、1束にする。
それをハンカチで包み、一旦横に置く。
次は、掘り返された土を丁寧に戻しながら、もう意味の無くなった根っこ片付けていく。
結局昼休みは花壇を直すだけ出終わった。
ひとらんとグルッペンに事の顛末を伝えると、ヤンキーらは退学にするとの事。
実は、前から問題行動が目立っていた下級貴族だそうで。
ヤンキーと言う言い方をしたのはあながち間違っていないらしい。
もし他の上級貴族の前で「ヤンキー」なんて言ったらなんか怒られるでしょうねえ。
グ「そこまでしてルールを守ると言うことは……マリ、生徒会に((」
『ちょっと何言ってるか分かんない…行こひとらん』
ひ「うん、トントン、この件についての書類は俺やるからね〜」
ひらひらと手を振りながら生徒会長室を出る。
ひ「ゾムとの時もそうだけど、マリちゃんって強いねぇ」
しみじみと言う彼に少し困惑しながら、ありがとうと返し、階段で別れる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
通りすがりの腐女子ｨ！ - 控えめに言って神作者。 普通に言って神(×114514)作者 (2020年11月21日 20時) (
レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ファイトです！楽しみにしてます！ (2020年6月15日 6時) (レス) id: f4ba5b6840 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - レモンです。田中Jr.、田中って…脱獄ですよねww (2020年6月14日 18時) (レス) id: f4ba5b6840 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - あの…グルッペン･フューラーです。ヒューラーじゃなくて。 (2020年5月13日 14時) (レス) id: 251e5ea021 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - あんりさん、コメントありがとうございます！無理しない程度に頑張らさせていただきます！！ (2020年5月2日 12時) (レス) id: ca685f05f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：誰でしょう？ | 作成日時：2020年4月30日 8時
