第六十七話 ページ21
kn「……そっか！ありがとうな、話してくれて」
そう言われて更に泣いた。
気づけば、コネシマに抱きしめられていた。
暖かくて、力強かった。
俺とは違って、カッコよくて、賢くて、運動神経抜群で、家の名にも泥を塗らない。
……俺の幼馴染みは凄い。
kn「大丈夫や、お疲れ様……頼ってええんやで？俺は強いからな！！」
『ホン……マ、に？』
kn「おん！！迷惑だなんて思わんし、泣きたい時は思いっきり泣きや？」
いつのまにか、いつものような、明るく煩いコネシマがそこにいた。
さっきまで少しピリピリしていた空気は無くなり、凄く気持ちが楽になった。
ホンマ………凄いわあ。
あの後、お父さんに凄く謝られた。
気づかなくてすまんって、許してくれとは言えない、とか
何度も何度も……
俺よりも泣いてる父さんに、抱きついた。
言わなくてごめんって、大好きって。
その日は久々に父さんと寝た。
体の傷はだんだんと癒えてきて、薬のおかげで痕が残っていない。
でもやっぱり、人に頼るのは怖い。
自分一人でどうにかなるからって……
そして今、コネシマは怒ってる。
俺のせいで、俺が教えなかったから……
kn「迷惑ちゃうって…言ったやん」
そんなの分からないだろ？
kn「嘘かもしれへん…って顔してんな？」
『うぇ？』
kn「ｱﾊｯ、おもろい顔するなあ〜」
『ひどない！？』
kn「お前がな。幼馴染やで、俺ら。それと………俺が嘘ついた事あるか？」
何も言い返せない…こいつは嘘を付かない。
俺たちにはいつも、正直に話してくれるし、心配してくれる。
犬みたいにギャンギャン吠えてるくせに、いざとなったら頼りになる。
16年間生きてきて、それは確実だ。
kn「…頼ってくれや」
しばらくの沈黙の末、悲しそうに言うコネシマ。
垂れてる尻尾と耳見えそうやわ。
せやなあ、ごめんな、コネシマ
心配かけて、ごめんな。
『おん、分かったで！これからはちゃんと言うな！！』
そう言って笑えば、チワワ((も笑う。
ニカッと笑ったかと思えば、手が伸びてきた。
ぐしゃぐしゃっと髪を乱された。
それが少し、心地よかった。
kn「よし！空き教室使って涼むか！！」
『おう、レッツ ゴー！』
二人で生徒会専用の教室に行き、無事、トントンに捕まったとさ。
めでたしめでたし
tn「お前らあ……ここ来たっちゅう事は、書類やるよなぁ？？」
終わり←第六十六話
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通りすがりの腐女子ｨ！ - 控えめに言って神作者。 普通に言って神(×114514)作者 (2020年11月21日 20時) (
レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ファイトです！楽しみにしてます！ (2020年6月15日 6時) (レス) id: f4ba5b6840 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - レモンです。田中Jr.、田中って…脱獄ですよねww (2020年6月14日 18時) (レス) id: f4ba5b6840 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - あの…グルッペン･フューラーです。ヒューラーじゃなくて。 (2020年5月13日 14時) (レス) id: 251e5ea021 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - あんりさん、コメントありがとうございます！無理しない程度に頑張らさせていただきます！！ (2020年5月2日 12時) (レス) id: ca685f05f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誰でしょう？ | 作成日時：2020年4月30日 8時
