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135発目 ページ9

白鳥に提示した条件は2つ。

ひとつ。手を貸す間、何人か白鳥から貸し出して私らの仕事の手伝いをさせる事。
ふたつ。白鳥のバックにつく代わりに、私らを探らず私らの行動には口を出さない事。

ちまちまやるつもりだったのに突然降って湧いたこの案件。どうせならとことん利用してやれという事だ。リスクがあるのに変わりはないけど、メリットが無い訳じゃない。何事も無く終われば、手に入る報酬はここ数日間の数倍の額。利益主義の私は、いくら牛島が嫌いでもそういうのに目がない。


「……」

「この人が、牛島さんの元許嫁……まさかPhoenixのボスだとは」

「やっぱ似合わないよねー」

白布、眠そうな長身、そして天童。

『そこの眠そうな奴、名前教えな。呼び名が無きゃ不便だ』

「酷。元々こういう顔なんだけど」

「まーまーこういうヤツだからさ。とりあえず自己紹介!」

「はぁ。……川西デス」

よろしくする気はありません、それを前面に押し出したような連中だ。特に白布、こいつは異常に私を敵視してる。敵だから間違っちゃいないんだけど。

『仕事内容は、簡単に言えば潜入。今から全員、ヤクザになる』

「……天童さん適任じゃないですか」

「人の事言えないカラ」

「服装、顔面、諸々はどうするつもり?俺ら手ぶらだけど」

片手を軽く挙げた川西が無表情で言う。


『道具類はこっちで用意する。3人には仕事が終わるまで私が借りたアパートに住んでもらうから』

「ウッソ!」

『ホント。設定上、あんたらが同じ場所に質素に暮らしてないと面倒臭い』

それぞれの役割を説明すると、相変わらず不貞腐れ顔の白布が口を開く。


「たかが情報集めなんだからハッキングなり何なりすればいいのに」

『……普通のマフィアならそうする。でも相手は昔ながらの組織、情報網はネットじゃ狭い。一番確かで、手っ取り早いのは、内部から情報を得る事。それに、かなり大きい組織だから人手が要る』

「……」

『あと質問、文句は?無いならあんたらの新居行ってきな』

3人を車に押し込み、後はQUEENに任せて私はその場を去った。



「ボスが困ってるって言うのに……!」

「ボスの命令だしなー仕方ねぇよ」

「若利くんに指名されたって事はそれだけ認められてるって事!……てかさーQUEEN、


最近JACKとケンカでもした?」

「黙って座ってねぇとぶち殺すぞ」

「……おー怖い怖い」

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すみた先生(プロフ) - サラミさん» コメントありがとうございます!!気まぐれ更新でホント申し訳ありませんが、頑張ります!! (2022年8月17日 11時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - 初コメ失礼します。すごく面白くて一気読みしてしまいました!!更新頑張ってください!応援してます!! (2022年8月17日 9時) (レス) @page27 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すみた先生 | 作成日時:2021年11月28日 19時

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