133発目 ページ7
「別に俺は不死鳥に拘ってるワケじゃないし？今ここでぶち抜いて他の所に話持ちかけても良い」
『……ご自由に』
「待て天童。不死鳥でなければならない理由は俺にある。銃を下ろせ」
「……ウン！知ってたよ〜若利くん。だから試した、ゴメンね」
ケロッと表情を変えて銃を収めた天童。けと赤黒い瞳だけは私を気に入らないと睨めつけている。
「す……、JACK。何が欲しい」
『私への利益。それもデカい利益ね、生半可なメリットじゃ私は受けない』
「……天童、成功報酬はいくらだと言っていた？」
「円に換算してざっと2億」
牛島は一瞬たりとも私から目を逸らさず、ジッと私を見つめながら、しばらく黙ったままだった。……その顔が嫌いなんだよ、その目も、性格も嫌いだ。もう耐えていられなくなって口を開こうとしたら、先に牛島が声を上げた。
「分かった。報酬の半分を渡す。それでこちらについて欲しい」
「エッ、ちょっと若利くん！？」
「どうだ」
『……ムカつく』
金さえ出せば全て解決出来ると思ってる。こっちの状況を正しく解釈した上で、利益主義の私に見合った額を提示した。……何でも金がありゃ上手くいくと思いやがって……
そしてそれが間違いではないから、尚のことムカつくのだ。
『条件付きで頼まれてやる』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『トイレ借りるよ』
そう言ってJACKが部屋を出たと同時に、2人の視線は俺に突き刺さった。何か言われる前に、と俺は疑問をひとつ投げかけた。何も言うなとJACKからは言われてたが、仕方なかった。
「お前とJACKはどんな関係なんだ」
「そんな事も知らないとはね〜バディとして大丈夫？」
「……俺の顔に見覚えはないか」
「は？……知らねぇよ」
牛島は目を閉じて、無理もないと言った。
「俺達が会ったのは4歳の時だから覚えてないのも仕方ないだろう。第一、お前はまだJACKの側近ではなかった。廊下で見かけた程度だ」
「……だから……何の、関係なんだよ」
俺の知らない話に、息苦しさを感じた。なんでsparrowのアジトに、牛島が居たんだよ……なんで俺は知らねぇんだよ。
叶多は……俺に何を隠してんだ……？
「元許嫁だ」
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すみた先生(プロフ) - サラミさん» コメントありがとうございます！！気まぐれ更新でホント申し訳ありませんが、頑張ります！！ (2022年8月17日 11時) (
レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - 初コメ失礼します。すごく面白くて一気読みしてしまいました!!更新頑張ってください!応援してます!! (2022年8月17日 9時) (レス) @page27 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみた先生 | 作成日時：2021年11月28日 19時
