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「あんま食い下がる人居なかったね〜」
「まぁ…木兎が冗談言わないの知ってるから。こんな状況でなら尚更」
「俺としてはお前らが残れたのがホント良かったわ」
「なんで？」
「なんでって、そりゃあこのご時世身寄り無しで生きてくのは無理があるだろ。昔馴染みのお前らが野垂れ死にとか嫌だし」
「え〜木葉がイケメンっぽい事言ってる」
「JACKに言わせてみれば、"使える人材だから幹部"なんだけど。ある程度の能力はある訳だし……木葉、背伸びしなくていいよ」
「背伸びじゃねぇ！俺の心配を何だと思ってんだ…！」
「でも、少し意外でした」
木葉さん達の後ろで呟くと、俺にほとんどの視線が向く。どういう事だ、と聞かれた気がしたので俺は続けた。
「不死鳥が出てきてから十年、一人も仲間を増やしてないのに今回一気に13人も引き入れた。狙いの茂庭さんと財布の木兎さんは分かるとして、幹部全員を入れるんだな…と」
「さらっとボスの事財布呼ばわりしたなお前！」
「色々と考えがあるんだろう」
腹を抱える小見さんの横で鷲尾さんが言う。
「木葉が"白鳥からの報酬1億"って言った時否定しなかったしな！」
「あれ結構勘だったんだけどな……全然触れらんねぇまま決まっちまったし」
「1億が本当だったとして、なんであいつら赤葦の提案に乗らなかったんだろうな。赤葦だって1億出すって言ったんだろ？」
「茂庭さんは誰でも話の通じる人間だと思わない方がいいっすよ」
「あんな自分の利益しか考えてねぇ奴……つか誰だって勝ち馬に乗るだろ。俺だって泥舟にわざわざ乗ろうと思わねぇわ」
「意外っすね。鎌先さんだったら見境なく乗りそうっすけど」
なんやかんやと騒がしい後ろはスルーした。……そりゃあ、ジリ貧だったのはあっちだって知ってただろうし、わざわざ肩入れする義理も無いんだから筋が通ると言えば通る。
でも、俺には何か他に理由がある気がしてならなかった。
「でもちゃんと明日があるって分かって良かったですよ！」
「……」
「…ま、そうだな」
「強ぇ奴は好きだぜ！」
「変に怒らせて死なないように、ですね」
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すみた先生(プロフ) - サラミさん» コメントありがとうございます！！気まぐれ更新でホント申し訳ありませんが、頑張ります！！ (2022年8月17日 11時) (
レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - 初コメ失礼します。すごく面白くて一気読みしてしまいました!!更新頑張ってください!応援してます!! (2022年8月17日 9時) (レス) @page27 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみた先生 | 作成日時：2021年11月28日 19時
