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『ほんっと……良い性格してるわ。牛島』
QUEEN、牛島、天童、白布、川西が集まる部屋の扉を開けて、私は言う。白布は私を睨み上げ、天童はニヤニヤと舐め腐った顔を、牛島は相変わらずのクソみたいな真顔をする。
『私なら気づくって思わなかった？』
「お前が気づく事は分かっていた」
『分からないな……なんでわざわざイラつかせんだよ』
自然と声が低くなる。その時、空気を読まないのか、川西が手を挙げた。
「あのー、話が見えないんすけど。牛島さん、なんでそいつ怒ってんです？」
牛島が口を開こうとすると、代わりに天童が声を上げた。
「さっきの極道と白鳥が繋がってるってのが、相当癪に障ったらしいよ〜」
『……丁寧なご説明どうも』
最初は本当、ふと思いついたくらいの可能性だった。そもそも今回の案件は、マフィアなんて関係ないと思っていた。ただあの極道を潰したい組織との取引ってだけで、別にどっかのファミリーが絡んでるって情報は無かった。それが、何故かマフィアとの繋がりがある極道の案件が、このタイミングで私に届いていた。よくよく考えれば不自然で話が出来すぎている。
指定暴力団龍組は、恐らく旧世代の白鳥と何らかの繋がりがあった。その縁が今も続いているかは知らない。でも、天童がわざわざ幹部2人を殺してまで人数を聞き出したって事は、現時点での繋がりはそこまで強くもないのかもしれない。
『依頼主はあんたの差し金？』
「俺は指示を出していない。だが、提案された案に乗ったのは事実だ」
あぁ……痛いほど分かってるしそれが当たり前だって事も分かってるけどさ……やっぱり信頼なんて無いわ。依頼主にも、こいつにも、誰にも。
『提案したのは。天童か？』
「ザンネンながら違うんだな〜」
「提案したのは俺だ」
ドアを開けて入ってきた男に、またも私は顔を顰めた。
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すみた先生(プロフ) - サラミさん» コメントありがとうございます！！気まぐれ更新でホント申し訳ありませんが、頑張ります！！ (2022年8月17日 11時) (
レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - 初コメ失礼します。すごく面白くて一気読みしてしまいました!!更新頑張ってください!応援してます!! (2022年8月17日 9時) (レス) @page27 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみた先生 | 作成日時：2021年11月28日 19時
