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142発目 ページ16

『さて報告会といこうか』



「お前、今まで何してた。仕事してたのは俺達だけじゃないのか?」

白布は携帯を音を立てて机に叩きつけた。鋭い眼光が惜しみなく私に向けられている。それに対しては特に嘘もつかずに答えた。

『ちゃんと仕事はしてたさ。少なくとも構成員の人数はハッキリ、確実に掴んだ。総資産についてはまだ少し調べる必要があるけど。どう?』

「まーお前も落ち着けって。俺もこいつ嫌いだけど、今喧嘩してもどっちにも得が無い」

川西が親指で私を指しながら仲裁に入る。失礼だな〜とか思いながらも、そろそろ本題に入ろうと口を開いた。

『で、そっちが調べたのは?』

「地道にカウントして、余計に人の顔と名前を覚えた結果、俺と白布で一致した数字が」

「組頭含め幹部10人、その他雑兵76人の、合計86人」

『アナログだねぇ……ま、こっちも似たようなもんか。同じだよ、86人』





「ザンネン84人」


それまでずっと寝そべって聞いていた天童が、急に起き上がってニンマリ笑った。どういう事だと白布と川西は目を向ける。

『……元殺し屋の血でも疼いた?』

「いつでも躍ってるよ〜。正確な数字を聞き出すためには必要な工程だったダケ」

「構成員の人数把握してるって事は、殺したのは2人とも幹部クラスですか」

「嗅ぎつけられるのも時間の問題になるじゃないっすか。んなリスク冒す必要ありました?」

その問いに、天童は目を細めるだけで答えた。……まぁ規格外の人間だって事は想定内。こういうのも一応勘定には入っている。ただ、

『お前のせいでリミットが決まった。


明日の夜まで、残りモンちゃちゃっと片付けてこっから消える』


「……明日?」

「数日置きに奴らはあの家に顔を出してる。幹部が何日も顔を出さなかったら不審がられる。そうなる前に仕事を終わらせて姿を消す。そういう事」

「証拠も何も残してきてないけどな〜」

『マイナス要素は早いうちに片すのが勝利の鉄則だって事だ』

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すみた先生(プロフ) - サラミさん» コメントありがとうございます!!気まぐれ更新でホント申し訳ありませんが、頑張ります!! (2022年8月17日 11時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - 初コメ失礼します。すごく面白くて一気読みしてしまいました!!更新頑張ってください!応援してます!! (2022年8月17日 9時) (レス) @page27 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すみた先生 | 作成日時:2021年11月28日 19時

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