【A3！】転勤してきた彼女の推しは俺でした【茅ヶ崎至】 (ページ9)

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「自分のファンと仕事なんてやりにくいですよね。すみません。言わない方がいいかなとも思ったんですが隠してるのも変な気がしてしまって。」

「別に俺は切り替えられるし平気かな。職場では同僚として接するし、役者として会うときは他のお客さんと同じようにするよ。ファンサもするときはするし。」

応援してくれている人に対してちょっと言い方冷たかったかな。でも藤沢さんはわかってくれる人だと思うんだよね。なんとなくだけど。

「私もそこは切り替えるつもりです。でも今日はダメでした。」

「そう？それほど態度に出てたとは思わなかったけどな。俺はまさかファンの子だなんて気付かなかったし。」

「いや！もうなんかなんで職場に推しがいるかわかんなくてめちゃくちゃ動揺したしなぜか私のサポート係だし顔が良すぎるし距離近いしこれ夢かな？って何回も思ってました。」

急に早口でまくし立てる。この子やっぱ重度のオタクかな？彼女の態度の違和感の原因はわかったが。

「明日からはちゃんとするので許してください。ご迷惑はおかけしないようにしますので。」

机に頭をぶつけそうな勢いでお辞儀をするので笑ってしまった。第一印象とは随分感じが違う。

「藤沢さんなら大丈夫そうだなって感じするしもういいよ。それよりさ、せっかくだしナイランの話しない？」