【A3！】転勤してきた彼女の推しは俺でした【茅ヶ崎至】 (ページ49)

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ずっとそういうのじゃないと否定していたのに、一度認めてしまえばその感情はスッと俺の中に落ちてきた。

「皆さん、談話室に集合してくださーい！」

そうこうしている面接は終わったようだ。

「Aさんにはカンパニーの衣装係としてうちの寮に住んでもらうことになりました。私の部屋を半分使ってもらいます。」

監督さんの言葉に誰も反対する者はいなかった。
いや、真澄だけは「Aには102号室で綴と生活してもらって俺が監督と同じ部屋に住む。」と言っていたが(もちろん監督さんに速攻で却下された)。

今日はこのまま泊まってもらうことになった。
そして明日の朝、仕事の前に一度家に寄って着替えや最低限の荷物を取りに行くために俺が車を出す。

「すみません、明日出勤前にうちに寄ってもらうことになっちゃって。ありがとうございます。これからは寮でもよろしくお願いします。」

「全然大丈夫。こちらこそよろ。」

返答が短くて冷たく感じただろうか。
でも仕方ない。自覚したばかりの気持ちが顔に出そうで長く彼女と話してられない。中学生かよ俺。

職場でも寮でも一緒だけど明日から大丈夫か？