【A3！】転勤してきた彼女の推しは俺でした【茅ヶ崎至】 (ページ11)

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「てか藤沢さんって結構オタクだよね？」

話していてわかったナイランのやり込み具合や言葉選びから確信を持って気になっていたことを聞いた。

「え！いや、ナイランはまあ好きですけどオタクってほどでは……！」
「ナイラン以外にはゲームしないの？」
「……嗜む程度に。」
「ソシャゲとかもやる？」
「……人並みには。」
「いや絶対ゲーオタじゃん！」

明らかに動揺し絶対に目を合わせない彼女に対して思わず突っ込んでしまった。今の早さは綴レベルだったわ。

「く……転勤1日目にして職場の人にオタバレするとは。」

顔を抑えて項垂れていたが直後に顔をがばりとあげた。

「いやでも茅ヶ崎さんもオタクですよね？」
「なぜバレたし。」
「わかるでしょ。ナイラン超やり込んでるし。」
「初めて会社の人にオタクってこと言ったわ。……このことは二人だけの内緒、ね。」
「さすが我が推し、顔が良い……唇に指を当てる仕草が尊い……。」

テンポよく会話が弾む。誰かと出会って1日でこんなに打ち解けるなんて初めてだった。カンパニーの皆ともそれなりに時間かかったし。

彼女とは上手くやっていけそうだ。