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cn side
「 あの、」
ん？と頬杖をついたまま首を傾げ、僕を見つめ続ける先輩。
甘いビー玉みたいな瞳が離さないとでも言うように動かない。
「 涼介くんを待たせてるんです 」
知ってるよ、と少し掠れた男の人にしては高めの声で答える割に申し訳なさそうな表情を浮かべる。
僕を困らせたいのか、だけど後ろめたい気持ちもあるのか、どっちつかずらしいこの人は僕の二つ年上の先輩で彼と同じ学部の有岡さん。
「 有岡先輩、困ります。」
大貴「 んーでも…今は山田のことに行かせられない」
「 何度も言いますけどごめんなさい。無理です 」
大貴「 はは。そんなストレートに言われたら流石に傷つくよ？」
そんなこと言ってるけど、表情はどちらかというと先ほどと変わらず困った感じ。
僕を好きだというときも涼介くんが言ってくれるときと全然違う。
なんか、パパやママ、姉さんに言われてるみたい。
「 だって、有岡先輩って…」
僕が言葉を言い終わる前に扉が勢いよく開いた。
彼は、汗をかいてもカッコいい。
こんなシチュエーションだからとかじゃなく、ただ彼の素材そのものが綺麗だから。
ゆうり、と僕の胸を甘く切なくさせる声が聞こえて頭じゃなく身体がすぐ動いた。
彼の胸に飛び込む。その瞬間にふわりと香る匂いにいつも安心するんだ。
涼介「 心配したよ 」
「 ごめんなさい…」
あ、怒ってる。
お付き合いを始めてから分かったのは、彼は意外と怒りっぽい。
涼介「 次からちゃんと連絡すること。いい？」
「 うん…約束 」
だけどそれも、心配から来ていると僕だけが知っているから。幸せなんだ。
少しむすっとした顔だって可愛かってかっこよくって、大好きだ。
涼介くんに肩を抱かれ、目を手で塞がれた。
「 えっ、と？」
涼介「 侑李は見ないでね 」
「 わかった 」
ぼんやりと彼の掌を見つめる。
暗くて、全然見えない。
さっきの安心感は蝋燭の灯火のようにふっ、と消え不安で胸がいっぱいになる。
暗さへの恐怖じゃなくて、彼が今見ているのが僕じゃないって分かってるからの痛み。
涼介くんは僕を守ってくれる。
だけどその代わり、たくさんの人と接する。
僕はそれが、いちばん怖い。
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りん - レスありがとうございます！とってもステキなやまちねでした…。ありいのもすごく好きです！依存してる山田くん、もうカッコ良かったです（（ これからも神楽様を応援してます！頑張ってください！！！ (2018年3月27日 7時) (
レス) id: 13aa0fd7e6 (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - りんさん» やまちね書いてみましたが…いかがでしたか？短編ですので長々と書けずぎゅっと詰めたものになってしまいましたが…よかったら感想聞かせてくださいね。 (2018年3月26日 15時) (レス) id: 120d45bab3 (このIDを非表示/違反報告)
とびっ子の跳びっ子(プロフ) - 神楽さん» そうですか… お忙しいのにわざわざレスありがとうございます！これからも応援していますので頑張ってください！ (2018年3月21日 21時) (レス) id: 7f79df94fb (このIDを非表示/違反報告)
りん - レスありがとうございます！リクエストいいですか？？やまちね が見たいです！ 先ほど拝見させていただいたありちねに出てきた山田くんが素敵で…。お互いに依存しているやまちねを 神楽さんに描いて欲しいです。お時間あればでいいので、お願いします。 (2018年3月21日 8時) (レス) id: 13aa0fd7e6 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - リクエスト、だめですか？ (2018年3月20日 23時) (レス) id: 324f9ed5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神楽
| 作成日時：2018年3月12日 1時
