* ページ24
ar side
可愛くて可愛くて、仕方なくて。
少し距離感や接し方に困るくらい。
気がつけば大切になっていた。
『 だい、っ…!』
あげたブレザーはハサミで切り刻んであってボロボロで、目は涙でいっぱい、ズボンも下着もズレててシャツなんてめちゃくちゃだった。
君は精一杯の声を出して俺を呼んだ。
尚更、怒りが溢れて侑李の手を強く握り女達を睨みつけたのを今でも覚えている。
俺が乗ってきた車に運良くマネージャーもいて、その女達は事務所によって務所いき。
メンバーに連絡が回り、普段から可愛がられていた知念がということで十分もなくして全員が集まった。
それでも最後に来た山田だけは、違った。
皆んな心配はしていた。だけどそれと同時に戸惑いもあった。どう接したらいいのか多分分からなかったんだろう。助けたくせに、俺もその一人だった。
でもさ、あいつは、山田だけは違ったんだ。
ボロボロの知念を見た瞬間に、誰もしなかったことをした。
『 怖かったなっ…ごめんなっ、一人にして、ごめんなっ…!』
誰より先に山田は躊躇うことなく、知念を胸に収めた。
それを見て「取られたくない」そう思った俺は、まだ傷が癒えているわけもない知念に同居を提案したって訳。
いつも通り騒がしい楽屋。
けど俺の目には君しか、映らない。
侑李「 ばかじゃないの?」
裕翔「 えー!ね、けーともそう思うでしょ?」
圭人「 ええっ…俺に振らないでよぉ」
君をどこにもいかせないようにするにはどうしたらいいんだろうな。
気づかないとでも思ってんのかよ。
「 …ゆうり」
侑李「 ん?」
絶対に傷つけるな、と。
そう言いたいんだろう。
「 こっちおいで 」
君に触れたことは、抱きしめるか手を繋ぐかくらいで、俺はそれ以上を許されたこともない。
侑李「 ねぇ、なんでさっき笑ってたの?」
もしもそうだとしたら。
君が何か勘違いしてるんだとしたら…
目が合ったくらいで嬉しくなって、だけどその相手が俺じゃないって分かった瞬間悲しくて仕方ない。
もうこんな間違いでいいから俺のものでいてよ。
なんて、言えるわけもないから仕方ない。
何にも知らない顔して君の頭を撫でた。
「 え?笑ってたかな?」
fin.
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りん - レスありがとうございます!とってもステキなやまちねでした…。ありいのもすごく好きです!依存してる山田くん、もうカッコ良かったです(( これからも神楽様を応援してます!頑張ってください!!! (2018年3月27日 7時) (レス) id: 13aa0fd7e6 (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - りんさん» やまちね書いてみましたが…いかがでしたか?短編ですので長々と書けずぎゅっと詰めたものになってしまいましたが…よかったら感想聞かせてくださいね。 (2018年3月26日 15時) (レス) id: 120d45bab3 (このIDを非表示/違反報告)
とびっ子の跳びっ子(プロフ) - 神楽さん» そうですか… お忙しいのにわざわざレスありがとうございます!これからも応援していますので頑張ってください! (2018年3月21日 21時) (レス) id: 7f79df94fb (このIDを非表示/違反報告)
りん - レスありがとうございます!リクエストいいですか??やまちね が見たいです! 先ほど拝見させていただいたありちねに出てきた山田くんが素敵で…。お互いに依存しているやまちねを 神楽さんに描いて欲しいです。お時間あればでいいので、お願いします。 (2018年3月21日 8時) (レス) id: 13aa0fd7e6 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - リクエスト、だめですか? (2018年3月20日 23時) (レス) id: 324f9ed5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神楽 | 作成日時:2018年3月12日 1時