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yt side
『 知念侑李くん、』
侑李『 は、はい…』
初めて君に告白をした時。
少し強張った顔をして、大きな目で僕を見上げていた。
『 僕と結婚を前提にお付き合いしてください。』
周りにいた人達がどよめいた。
それもそうか。今まで僕は一度も言いよったことなどなかったから。
侑李『 ……ごめんなさい。』
だから受け入れられなかった。
知念侑李が僕を振ったことがどうしてだろうって腑に落ちなくて、自分が選ばれなかったという初めての感覚に苛まれて倒れそうだったのを今でも覚えてる。
因みに涼介は盛大に吹き出していて
「知念くんサイコー」と、親指を立てていたので渾身の睨みを利かせておいた。
涼介「 一度、彼の空気に合わせてごらん。」
「 …合わせることが不得意なことは涼介が一番知っているだろう？」
涼介「 人間にはね、いるんだよ。運命の人ってやつ。可哀想と頭を撫でられてもイラつかない。寧ろ全てを委ねてもいいと思える心地のいい人が。」
いつもしない真面目な顔をして言うものだから、「そういう自分はどうなんだ」と冗談交じりに返したことを後悔はしていない。
彼の事情を知っているからこそ、この先を言ってはいけないのだと察した。
可哀想ね、と頭を撫でられてもイラつかない。
寧ろ全てを委ねてもいいとすら思えてしまう、居心地の良さ…か。
恋愛とは互いに弱みを晒け出し、支えるものだといつか聞いたことがある。
僕は他人に自分を見せることに人一番躊躇いがあるから向いていないんだと解釈していたけれど涼介の言葉を聞いてなんとなく自分にもいるのではないか、そんな錯覚を覚えた。
一先ず、知念侑李に会いに行こう。
彼のよくいる庭園にでも出向いて、探ってみようと温室のドアを開けた。
「 すごいな…」
ここへ来るのは二度か、三度…それくらい。
丁寧に植えられた木花たちは彼の属する園芸部の賜物であると以前先生から伺った。
見ているだけで心がの安らぐ花は、意外と嫌いじゃない。むしろ好きだ。
何となく目を広々と向けていたら知念くんを見つけた。
真っ白なマーガレットの植木鉢の前にしゃがみ込んで、ジョウロで水やりをしている。
薄く微笑んでいるからか可憐さが増していて、単純に可愛いと思った。
トクン、と胸が鳴る。
この湧き上がってくるものは初めての感情だ。
胸を引っ掻きたくなる、この甘さは何だろう。
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りん - レスありがとうございます！とってもステキなやまちねでした…。ありいのもすごく好きです！依存してる山田くん、もうカッコ良かったです（（ これからも神楽様を応援してます！頑張ってください！！！ (2018年3月27日 7時) (
レス) id: 13aa0fd7e6 (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - りんさん» やまちね書いてみましたが…いかがでしたか？短編ですので長々と書けずぎゅっと詰めたものになってしまいましたが…よかったら感想聞かせてくださいね。 (2018年3月26日 15時) (レス) id: 120d45bab3 (このIDを非表示/違反報告)
とびっ子の跳びっ子(プロフ) - 神楽さん» そうですか… お忙しいのにわざわざレスありがとうございます！これからも応援していますので頑張ってください！ (2018年3月21日 21時) (レス) id: 7f79df94fb (このIDを非表示/違反報告)
りん - レスありがとうございます！リクエストいいですか？？やまちね が見たいです！ 先ほど拝見させていただいたありちねに出てきた山田くんが素敵で…。お互いに依存しているやまちねを 神楽さんに描いて欲しいです。お時間あればでいいので、お願いします。 (2018年3月21日 8時) (レス) id: 13aa0fd7e6 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - リクエスト、だめですか？ (2018年3月20日 23時) (レス) id: 324f9ed5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神楽
| 作成日時：2018年3月12日 1時
