なんでもないよ arcn ページ20
cn side
ねぇ、お願いだからさ
もういっそ僕を突き放して。
「 んっ、ゆうり…目、覚めた？」
お前はいらないって。
この伸ばす手を、その背中に回す腕を、振り払ってくれたらいいのに。
「 …おはよ、だいき 」
大貴「 はよ。」
寝起きが低血圧な大貴は、僕の前髪を掌でたくし上げたとおもえば額にキスを落とす。
気怠そう。だけどふにゃっと笑う。
僕のことなんて好きじゃないくせに。
「 ……だいき 」
大貴「 ん？どした？」
上目遣いで抱きつくと、かわいって呟いて、下唇を舐める。
寝起きだからか目が少し充血してて僕は大貴の胸にしがみつく。
拒めないことを知ってる。
だって僕は、彼がいないと生きていけない。
そういう設定だもの。
「 きょおの、しごとは？」
大貴「 …なんか俺より寝起き悪い？舌ったらずになってる。可愛いけど 」
「 もぉ、きいてる？」
大貴「 あーっと…今日は昼まで。生放送終わったら帰れるよ。侑李はオフだから家にいろよ。」
起き上がって、体温が低くなる。
朝って嫌だ。大貴と離れなきゃいけないの辛い。
ずっとずっと引っ付いてたい。
僕だけの君でいてほしい、のになぁ。
「 大貴がいないのに外出たりしないもん 」
後ろ髪が跳ねてる、寝癖だらけの頭を見ながら僕はまたベッドに潜り込んだ。
大貴の匂いがする毛布と、ほんの少しだけ残ってる体温が僕の心をじんわりと温める。
なんでだろう。別に告白したわけじゃないのに。
大貴「 ん、いいこいいこ 」
振られても、ないのに。
僕はどうしてこんなに、触れられたとこが熱くて、それが最後には、苦しみに変わってる。
「 いってらっしゃい 」
大貴「 オオカミが来ても開けんなよー 」
メンバーで、友達で、守らなきゃいけない人。
ただのそれでしかない僕は、拒否されてしまえばそれまでで。
いつになったら君にまた傷つけてもらえるんだろう。
「 …なんて言ったら、怒るんだろうなぁ 」
あの日、僕はまだ未成年で、子供で、君は大人として、守れなかった。
それからだ。蝶に花よと育てられてきた僕をさらに甘やかすようになったのは。
大貴は僕が涼介を手離せないことを知っていて、一緒にいてくれてるっていうのに。
僕は正直になることさえ出来ない。
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りん - レスありがとうございます！とってもステキなやまちねでした…。ありいのもすごく好きです！依存してる山田くん、もうカッコ良かったです（（ これからも神楽様を応援してます！頑張ってください！！！ (2018年3月27日 7時) (
レス) id: 13aa0fd7e6 (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - りんさん» やまちね書いてみましたが…いかがでしたか？短編ですので長々と書けずぎゅっと詰めたものになってしまいましたが…よかったら感想聞かせてくださいね。 (2018年3月26日 15時) (レス) id: 120d45bab3 (このIDを非表示/違反報告)
とびっ子の跳びっ子(プロフ) - 神楽さん» そうですか… お忙しいのにわざわざレスありがとうございます！これからも応援していますので頑張ってください！ (2018年3月21日 21時) (レス) id: 7f79df94fb (このIDを非表示/違反報告)
りん - レスありがとうございます！リクエストいいですか？？やまちね が見たいです！ 先ほど拝見させていただいたありちねに出てきた山田くんが素敵で…。お互いに依存しているやまちねを 神楽さんに描いて欲しいです。お時間あればでいいので、お願いします。 (2018年3月21日 8時) (レス) id: 13aa0fd7e6 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - リクエスト、だめですか？ (2018年3月20日 23時) (レス) id: 324f9ed5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神楽
| 作成日時：2018年3月12日 1時
