検索窓
今日:6 hit、昨日:4 hit、合計:91,468 hit

アイネクライネ …cn ページ5

cn side






もうそろそろ、来るはずなんだけど。









「 そんでさ?俺って、欲しいものがあると手段選ばないタイプなわけよ 」









あ、やぶ先輩だ。
…ということは!









「 ちょっと、聞いてんの?」









幼馴染の涼介の声も無視して
僕はじっと、窓の外を見つめる。









「 ううん。聞いてない。」


涼介「 …ちーちゃんよ、いくらイノチャン先輩がいるからってそりゃないぜ 」


「 うるさい。あと、ちーちゃんって呼ばないで 」









涼介なんてあしらって、僕は教室から飛び出す。

普段は廊下なんて走んないけど
先輩のためなら、いいんだ。









「 いのー先輩っ!」









校則なんて、いいんだ。









「 へ?……あれぇ?ちーちゃんじゃーん 」









聞いたか、りょーすけ。







「 へへ、せんぱいっ 」


「 うおっ…ふはっ、かわいいね?」









ちーちゃんって呼ぶのは、いのー先輩だけなの。









いのお、けい先輩。







僕の大好きな先輩。









「 お、今日もやってんなー 」

「 ほんと、仲良いね?」









あと、









「 やぶぅに光じゃーん。お前らこそ、公共の場でいちゃこらしやがって!」



「 ばっ、!」

「 してねーわ!ここでは!」









片想い、仲間。








「 やぶ先輩、ひわーい!」


「 ほらぁ。やぶ、言われてやんのぉ 」









「 ち、ちねん…っ 」

「 いのーが変なことおしえっからだろ!」









「 えーっ 」









ああ、ほら、また。

先輩は切なそうに笑う。








だけど僕は、心の底から笑う。









いいんだ。
いのー先輩の想いに気づかないのなら、それでいい。






だから僕は笑うんだ。
気づいていない二人に、気づいていない先輩に。









仲良しごっこは、もう、やめましょうよ。







「 いのー先輩!一緒に帰りましょ?」

「 はーいよ。んじゃ、そーいうことで 」









僕はそんな先輩の背中にワライながら
そっと、嘘を詰めた。









「 せんぱい、泣いていいよ?」

アイネクライネ cnin→←夏の夜の話 …ym



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (137 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
245人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , ゆといの   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こさこ(プロフ) - こんにちは(*´ー`*)すごく表現が綺麗なお話がいっぱいで夢中になって読みました◎とくに最後のゆといのちゃんのお話すっごく続きが気になります…!!(←ゆといの厨なので)素敵なお話をありがとうございました! (2018年1月8日 17時) (レス) id: 4f9f600403 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:神楽 | 作成日時:2017年4月26日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。