幸せ ページ26
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「 ほんっとにお前たちは…!」
マネが鬼の形相で俺と涼介を叱る。
当然の結果だし、最善の配慮だとも思った。
マネ「 まあ、山田のスキャンダルよりはファンも喜びそうだしまあいいけど 」
涼介「 …いいんすね。」
マネ「 仕方ねえだろ!もう出ちまってんだから!!」
「 …怒りすぎるとシワが出来ちゃきますよ」
マネ「 あぁ?」
「 …なんでもないです 」
こっえ。
ヤクザかよ。
マネ「 …おい、反省してんのかお前らは 」
「 してますもう、ちょーしてます!」
マネ「 うっそくせえ!…せめて演技しろや!」
涼介「 もー、怖いって!慧が怖がってるでしょ!」
マネ「 イチャコラすんなごら!」
…そーいえばこのマネ、元ヤンとかなんとか言ってたな。
社長が好きそーなサバサバしてる人。
「 マネ、俺らそろそろ撮影 」
マネ「 …お前らカメラの前で思いっきりイチャコラしていいから、せめて稼いでこい!」
涼介「 あいよ〜…行こ、慧 」
まーたVネックのシャツなんて着ちゃってる涼介は谷間がすんごい見える。
ちらっと俺の谷間…はないな。
どうやったらそんな風に綺麗に筋肉ってつくんだろう?
ピッタリな半袖からは俺の手を握っているからか、血管が少し浮き出てて
ムチッて言葉がピッタリな綺麗な筋肉。
抱いてほしい、…っていうファンの子の気持ちがよくわかる。
腕枕とかもいいかも。
長めの廊下で、歩きながら自分の細っこい腕と涼介の男らしい腕を見比べる。
なんか、負けた気分。
涼介「 …ん?どした?」
視線に気づいたのか俺の方へ振り返って
ファンの子にも向けないような
甘い甘い笑顔で小首を傾げる。
「 いや、すごい筋肉だなあって 」
涼介「 すぐ太る体質だから絞らなきゃだし。そしたら自然と筋肉なんて付いてくるよ 」
「 そーゆーもん?」
涼介「 そーゆーもん 」
ふふっと笑いながら俺の手を離して、スルリと二の腕に触れる。
涼介「 慧の腕は白くて華奢で、俺好みだよ?」
「 ただヒョロヒョロなだけだもん…でも、りょーすけ好きって言ってくれるならこのままでいいかな 」
アイドルで良かったと思う。
普通、こんなにストレートに想いを言えないから。
あーすきだなって思っても、口にできなかったりして素直になれなかったもん。
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ふるは(プロフ) - やまいのさん。好きなのでとても幸せです。 (2018年12月16日 10時) (レス) id: df18d22876 (このIDを非表示/違反報告)
はっぱっぱ(プロフ) - やっと読めました・・・!暇になったので一気読みしました笑 やっぱりこのお話最高です、!山田くんと伊野尾くんの美しい画が浮かんできたくらいです・・・!これからも何度か読み返させて貰います♪ (2018年2月9日 16時) (レス) id: 296b5b94d2 (このIDを非表示/違反報告)
Kasumisou*(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします(*´v`) (2018年1月25日 2時) (レス) id: 76a2f85b45 (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - Kasumisou*さん» ご指摘ありがとうございます。後悔し忘れておりました、申し訳ありません。再度公開させていただきました。これからも至らない点ばかりだとは思いますが作品共々宜しくお願い致します。 (2018年1月24日 22時) (レス) id: d1428fae49 (このIDを非表示/違反報告)
Kasumisou*(プロフ) - あの、愛しいから契りに変わる時の話って、飛んだりしてますか?違和感を感じたのでお伝えしようと思いました。私の勘違いなら、気にしなくて大丈夫です!これからもお話楽しみにしています。 (2018年1月24日 21時) (レス) id: 76a2f85b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神楽 | 作成日時:2017年3月18日 15時