さ ページ46
『くぅっ……っ。』
攻撃が早い、油断しすぎた。
受け身を何度とっても防御してもこれじゃあ体が持たない。
｢あれ？これも耐えれるの？｣
何驚いてるんだ。これでも僕は一級呪術師。
殺されかけた事なんて何度もある。その分僕は何度も立ち上がったよ。
｢私はここから離れるよ。もう少しで見つかってしまうかもしれないからね。｣
｢おーけー。こっちは任せて。｣
そう言って枢とのコンタクトを取り、背を向ける。
『すぐっ……ぅっ…。』
僕はすかさず傑に近づこうとするがあいつに遮られる。
｢君は俺が相手♡よそ見禁止｣
またパンチが来ると予想していたらまさかの出来事、蹴りが腹に食らった。
瞬時の切り替えで呪力の対比を変えたから、腹痛程度の痛さだ。
腹痛でも痛いけど。
｢また、会えるさ｣
僕に残したその一言は不安が揺らぐ。
『だっ』
行ってほしい訳ではなく、ただ単に理由や心のもやもやを解消したいだけのために止めたのだ。
しかしそれはやはり適わない。手を伸ばしても叶わないよね。
｢こっち見ろよ。相手は俺だっつってんだろ。｣
枢の体術ではなく、どっから来たのか分からない鷹だった。
僕の前を通過する。動物を操る術式だと判断する。
鷹の速さに追いつくが枢という人物がチラついて動くことが出来ない。
いつ攻撃か来るのか、警戒する。
そのため、一度誤ってしまえば…。
『しまっ………ぐっっ！！！』
攻撃が当たるわけで。
だが僕もそこまで馬鹿じゃない。呪術師は死と隣り合わせの仕事、こんな出来事何度も経験してきたんだ。
だから、
｢はっ君でも無理かな？この子の速さには。｣
髪の解けも腕の切り傷も目じゃない。
異様な集中力を使ったから少し疲れたけども。
｢綺麗な髪、解けちゃったねぇ。あっ、でも下ろした方が可愛いよ。｣
うるさいな……君に言われても嬉しくもなんともないんだよ。
｢そういえば、君はあの最強の五条悟の彼女なんだって？｣
なんだよ……一度黙ってくれ。集中させてくれ。
｢彼もイケメンだからねぇ、顔目当て？それとも金目当て？｣
いいから……それ以上喋るな。
｢まぁ人の彼女を奪ったぐらいで怒りはしないかな？君可愛いもん。｣
黙れ。
｢あ！君が傷ついた所見せたら君を捨てるかな？そうすれば君は俺のものになるよね？｣
黙れ……黙れ…黙れ黙れ黙れ……
『黙れっっっ！！！！』
僕のことは何言っても良いし、何をしても許そう。
だけど悟まで手を出そうとするのは許さない。
『僕は男だよクソが。』
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きょーや(プロフ) - 洸さん» こんばんは！リクエストありがとうございます！続編の｢比翼連理な毎日｣の｢求漿得酒｣をタイトルに書かせていただきました。洸様のリクエストにお応え出来ましたら幸いです。 (2022年5月3日 23時) (
レス) id: 63ac262d52 (このIDを非表示/違反報告)
洸 - あの、リクエストしてよろしいでしょうか。酔っ払った夢主と五条さんの話が見たいです。気乗りしなければ見なかったことにしてください。 (2022年4月23日 19時) (レス) @page41 id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょーや | 作成日時：2021年9月17日 1時
