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「遅かったじゃないか。」
森から聞こえた声の本人が姿を現した。

「夏油が先に行くからだろ」
森から出てきたのは恐らく人間。人間じゃなかったら怖いけど。

彼は僕と変わらないぐらいの歳に見え、その歳相応の佇まい。
金髪でセンター分け、眼鏡の奥に見える目は真っ赤だった。
身長は傑と同じぐらいの高さで、服装も黒のシャツに茶のロングジャケット、黒のスキニーと身長が生かされてるような印象を受けた。
傑と話す姿はとても爽やかに見える。

誰もが言える。

彼の優しそうな目を見てると、こちらに気づいて目が合う。
目が会った瞬間、ドキッと照れが僕の心をちょっぴり揺らした。
誰もが口を揃えて言うだろう。見てのとおり、イケメンだと。

この事は悟には内緒。ちょっとドキッとしたなんて言ったら……うん。

「この子が夏油のお気に入り?」
彼は僕の方に歩んでくる。僕は戦闘態勢を崩さず警戒を怠らないようにしていた。

「あぁ。私の大切な1人さ」
傑の言葉に心が締め付けられる。
あーあ、何故そんなことを言うのかなぁ……忘れられなくなっちゃうじゃん。

"「忘れられないなら俺の目を思い出せよ。誰よりも綺麗だろ?」"

しかし、傑が消えたと報告を受けた日からは悟はこんな事を言ってくれた。
悟は約束を守る僕の大好きな人なんだ。僕も悟を忘れたくないし忘れない。

ありがとう悟。

『(よし。)貴方は誰なんですか?』
僕をキョトン顔で見てくる。

「俺、名前言ってなかった?それはすまん。俺は枢(かなめ)、よろしくね。」

自分で名前を名乗った彼。今後は枢で通そう。
枢はにっこりと微笑みを見せ、また僕に寄って歩いてきた。
宜しくしたくないけども……。

『ここに何しに来たんですか。』
「君を拘束するため。」

それは一瞬だった。
ただ質問をしただけなのに、枢という男は僕の目の前に現れそして殴りかかろうとしてきた。

『っ?!』

咄嗟に受け身をとったが相手は強い。
もう少し反応が遅れていたら顔面を抉られていただろう。
腕が痺れる。

「ははっ、意外にもやるじゃん。」

これで全力じゃないとか何者なの。
悠仁くんや葵くんらと比べてもいいレベルかも。

「私が鍛えたのだから、当たり前だろう。」
「夏油が?マジか。」

2人で会話をしてるはずなのにもう一度攻撃が来る。
しかも次は連続だ。呪力で固めても一つ一つが重すぎて、腕の骨が折れそう。

さ→←て



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きょーや(プロフ) - 洸さん» こんばんは!リクエストありがとうございます!続編の「比翼連理な毎日」の「求漿得酒」をタイトルに書かせていただきました。洸様のリクエストにお応え出来ましたら幸いです。 (2022年5月3日 23時) (レス) id: 63ac262d52 (このIDを非表示/違反報告)
- あの、リクエストしてよろしいでしょうか。酔っ払った夢主と五条さんの話が見たいです。気乗りしなければ見なかったことにしてください。 (2022年4月23日 19時) (レス) @page41 id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きょーや | 作成日時:2021年9月17日 1時

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