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『2017.12.07 15:23』 ページ41

『悟、誕生日おめでとう』

僕の恋人はいつも可愛い。僕の眼、髪の色が反転してる目と髪。それと低い背に華奢な体格で本当に男かと疑う。
誰もが思うだろう。男を好きになるなんて誰が予言していただろうかと、Aの何に惹かれたのだろうかと。
最初はただの友達だったのに。

『ごめん、こんな時に。』

彼の言葉だからなのかもう少しで起きる百鬼夜行の話だからか、見慣れた学校の風景なのにどこか寂しさを感じる。

「謝る理由なんてないでしょ。それに1番辛いのはAでしょう?」
恋人でありながらも彼が百鬼夜行の主犯格を愛している事を僕は知っていた。

『……でも悟がいるから。悟は僕の前からは消えないって信じてるから。』
僕を見上げて天使の微笑みをする彼。

僕はこの笑顔に惹かれたんだな。守りたいほどの笑顔。
悲しい顔なんてもう見たくない。

「当たり前じゃん。」
僕は変わらず彼を抱きしめる。

『覚えてる?』
「ん?何を?」
『高校の頃のパーティー。』
Aが僕の為に用意してくれた誕生日パーティー。

『あの時は楽しかったね。まだ健人くんや雄くんに会ってなかったけど、増えたらもっと楽しかっただろうね。』
「そうだね。ま、Aと2人だけでも嬉しいかったけど。」

Aと2人きりだったらあんなことやこんなこと……と言っても傑に遮られてたか。

『ふふ…でも卒業してからは2人だね。』
「硝子も忙しいし学長もなんやかんや任務もあるからねぇ。」
『そうだね。』
外で特訓してる1年生達を見るA。

「ねぇA。今日だけ独り占めしていい?」
これから忙しくなるんだから今日だけは休んでもいいよね?

『何言ってるの?いつでも独り占めしていいんだよ?』
はにかみながら言う彼は僕を毎回の如く心拍数を早く高くする。

これだから僕の恋人は……。もう結婚していい?

「結婚しよ」
『へ?』
はにかみから顔が真っ赤になった。そんなに驚く?

「キスしていい?」と聞いたら彼が僕の手を引っ張った。
そこから感じる(くち)の触り。

『誕生日なんだからもっとグイグイ来なよ。僕は逃げないよ。』
相変わらず可愛いのに色気が増してきた。あぁ、今日の夜が楽しみだ。

「A、愛してる。大好き……大好き」

彼を持ち上げる。目線が同じ高さになるぐらいに。
彼を愛し続ける。ぎゅっと強く離さないぐらいに。

『僕も愛してるよ悟。おめでとう』

キスだけじゃ物足りないね。

炉辺談話→←『2005.12.07 18:00』



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きょーや(プロフ) - 洸さん» こんばんは!リクエストありがとうございます!続編の「比翼連理な毎日」の「求漿得酒」をタイトルに書かせていただきました。洸様のリクエストにお応え出来ましたら幸いです。 (2022年5月3日 23時) (レス) id: 63ac262d52 (このIDを非表示/違反報告)
- あの、リクエストしてよろしいでしょうか。酔っ払った夢主と五条さんの話が見たいです。気乗りしなければ見なかったことにしてください。 (2022年4月23日 19時) (レス) @page41 id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きょーや | 作成日時:2021年9月17日 1時

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