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「じゃあ何で僕を呼ばなかったの?」

それはずるいじゃん。


『悟は違う任務があったでしょ。悟は任務以外のことでも忙しいのに僕の事で手間になるのは嫌だったんだ。』

うわぁ、なんか泣きそう。
言ってて辛くなる。

「Aは僕を軽視し過ぎ。Aと違って僕は最強だから。もっと僕を頼ってよ。」

そんなの分かってる。最強なのは分かってる。
僕とは比にならないぐらい強い。きっと今回も呼べば一瞬で過ぎる話。

『最強なのは知ってる。けど、悟のその最強の裏には辛い事がいっぱいあるのを誰よりも悟よりも僕は分かっているんだっ。』

泣きたくないのに涙が止まらない。

誰よりも強いけど、誰よりも脆い。それが悟だと感じる。
もう嫌なんだ、目の前で大切な人が崩れていくのは。

「A、泣かないで。僕も言いすぎた。体が動くようになったらAが大好きなオムライス食べよ?」
僕の目元を指で涙を掬う。
ちょっと慌ててるのが声色でわかった。

だがしかし、
『もので釣られると思うなぁあっっ!!馬鹿悟っ!!!!』
「うぐっ」
僕はものに釣られません。

それにムキになったのか、彼も怒る。
「好きな物って言ってんじゃん!!」

『好きなものでもものには変わりはないし、許されると思うなぁあ!!!』
「しょうがないじゃん!!!こうでもしないと機嫌悪くなるじゃん!!」

『別に機嫌悪くない!』
「嘘つけ!機嫌悪いじゃん!!!」

『それは勝手に悟が怒るから!!』
「心配したからじゃん!」
『でもこうして生きてるんだから結果オーライでしょ!』


言い合い(喧嘩)をしていたところに、女性の声が聞こえた。

「はいはい。夫婦喧嘩は他所でやってくれ。」

視界から見えたのはセミロングと隈が濃い女性。
彼女が声の主。

『硝子さん!』
「いいじゃん。Aとのラブラブイチャイチャが羨ましい?」

家入硝子さん。僕の体を治して下さった方。
貴重な人材、反転術式の使い手。

反転術式は誰もが出来る訳では無い。この術式を使える者こそ呪術師のトップと言っても過言ではないと感じる。

「いいや?別に羨ましくないけど?」

「とか言って本当は羨ましいんでしょ?」
「さっきの本音だけど」
問いの答えを聞いて真顔に戻る悟。

『硝子さん、治して下さりありがとうございます。忙しいのに…』
悟と同様忙しいか、悟よりも忙しいだろう。

「治すのが私の仕事よ。」
『やはり硝子さん、かっこいいですね』
イケてる男よりもかっこいいセリフを残した彼女。

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きょーや(プロフ) - 洸さん» こんばんは!リクエストありがとうございます!続編の「比翼連理な毎日」の「求漿得酒」をタイトルに書かせていただきました。洸様のリクエストにお応え出来ましたら幸いです。 (2022年5月3日 23時) (レス) id: 63ac262d52 (このIDを非表示/違反報告)
- あの、リクエストしてよろしいでしょうか。酔っ払った夢主と五条さんの話が見たいです。気乗りしなければ見なかったことにしてください。 (2022年4月23日 19時) (レス) @page41 id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きょーや | 作成日時:2021年9月17日 1時

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