黙って【火拳】 (ページ49)

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『おいルフィ！お前大丈夫か！？』

ガクガクと震える体

黄猿の光線がその体を貫いた

ルフィの足を鷲掴みにしている白ひげが

こいつはよくやったと船医に渡すがルフィは怯まない

「邪魔すんな！！！エースはおれの世界でたった一人の兄弟なんだぞ！！！！必ずおれが助け... 」

『ｯおい！！！』

再び意識を失うルフィに襲い掛かる海兵を倒すA

いよいよガープも動き出した

｢ここを通りたきゃあ、わしを殺していけい！！ガキ共！！｣

｢ .....ガープ...！

名前に惑わされるな！ただの老兵だ！！｣

頭を下げるエース

エースを引き取ったガープが今は処刑するべく海賊として海兵となっている

その気持ちはきっと誰も想像のつかないものだろう

｢エース～～～！！！｣

｢エース！！助けるぞ～～！！｣

｢待ってろよォエース！！！｣

その声にエースは堪えていた涙を流す

｢くそ...！おれは歪んでる！！！こんな時に...オヤジが！弟が！！仲間達が！！血を流して倒れて行くのに...！！！

おれは嬉しくて...！！！涙がとまらねェ...！！今になって命が...惜しい！！！｣

その言葉に思わずガープも目を瞑る

今、処刑を目前にして、自分の命の大切さを、生きることの意義を、家族や仲間の大切さを知ったエース

生きる喜びを知ったエースを生かしてやりたいのは家族として当然

...だがガープは海軍

そうもいかないのが現実だ

｢ｳｩｯ ... クソッタレ... ｣

戦況が一変した