黙って【火拳】 (ページ47)

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｢忠義心の強いお前の真っすぐな心さえ、闇に引きずり落としたのは、一体誰だ？｣

親父の問いにスクアードは赤犬の名前をあげる

｢〝赤犬〟がそう言ったか...

そうか、お前がロジャーをどれ程恨んでいるか、それは痛い程知ってらァ、だがスクアード、親の罪を子に晴らすなんて滑稽だ

エースがおめェに何をした！？

仲良くやんな...エースだけが特別じゃねェ...みんなおれの家族だぜ... ｣

その言葉に涙を流すスクアード

｢まったく...衰えてねェなぁセンゴク！！見事にひっかき回してくれやがって...

おれが息子の首を売っただと...！？｣

大きな音と共に湾を囲む両側の氷の壁を砕いた白ひげ

｢海賊共に退路を与えたか...食えん男だ｣

『ぉ、やじ... 』

様子の可笑しさにより不安になるA

( 弱ェ男か...勝手な事言いやがって...勘弁しろよワニ小僧！！

おれだっておめェ...心臓一つの人間一人。悪魔だの怪物だの言われようとも...いつまでも〝最強〟じゃいられねェってんだよ...！！

若ェ命をたった一つ未来につなげりゃお役御免でいいだろう...！？ )

親父は前を向き直す

｢海賊なら！！！信じるものはてめェで決めろォ！！！！おれと共に来る者は命を捨ててついて来い！！！行くぞォーーーー！！！！｣

「構えろォ！！暴れ出すぞ！！世界最強の男がァ！！！！」

その言葉と共に更に戦場は激しくなる