呪われた子�� ページ12
『剥奪神気』
そう言った瞬間、
今ある空間を塗り替えるように真っ白な紙が、
ぺたぺたと辺りに張り付く。
足元から天井まで、
紙が空間を形成していった。
「…な、んだ」
『領域展開。ま、必殺技って感じ？』
生得領域を呪力で具現化したとかなんとか。
まぁ、感覚でやってるから、
原理は知らないけど。
そういうのは悟に聞いてくれ。
『さて、と』
一面真っ白な空間。
その中心部で、
明らかに慌てふためいている呪霊に目を向ける。
流石に、この領域は破れないだろう。
なら、さっさとやってしまおう。
『チェックメイトだ』
そう言った瞬間、
「ｷﾞｪｯ」という声と共に、
呪霊が破裂した。
しかし、破裂したと言っても、
何も飛び散ることはなく、
全てシャボン玉が割れた時のように消えてしまう。
必中。
それが、領域展開の効果。
俺の術式【吸収】が絶対に当たるのだ。
いつもより吸収の上限も突破し、
俺は対象の全てを吸収し、呪力へと変換する。
『(ま、細かいことはまだまだ研究中だけど)』
領域展開なんて、そうそうしないし、
どこまで出来るのかなんて未知数だからな。
パッと分かればいいんだけど、
そう簡単にはいかないみたいだ。
『よし、終了』
領域展開終了だぜ。
吸収のおかげか、なんだか呪力が満ちている。
領域展開で消費した呪力を上回るような感じ。
あの呪霊、そんなに強かったのか？なんて思うけど。
……あんま呪霊ごと吸収したくないんだけどなぁ。
なんか怖いし。
ま、それは置いといて。
周囲が元の家に戻る。
貼り付けられていた紙はペラペラと剥がれ、
そのままふわふわと浮いては消えていった。
どこからか救急車の音が聞こえる。
俺は、ふぅと息をついた。
「お。戻ってきたみたいだね」
『悟…？』
玄関口で手を振る悟。
どうやら呪霊の気配を察知して、
心配して見に来てくれたみたいだ。
しかし、そんな彼を突き飛ばすように、
お医者さんたちがゾロゾロと家の中に入ってくる。
「倒れたと聞きましたが？」
『あ、こっちです！！』
悟は後だ。
とりあえず、今は津美紀が必要だ。
━━━━━━
意外とあっさり終わった。
思い描いていた展開と全然違うの書いてる…。
領域展開ももっと後にする予定だったのに…。何故だ。
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Moon(プロフ) - 続きよろしくお願いしますm(_ _)m (7月21日 16時) (
レス) @page29 id: 95380bd188 (このIDを非表示/違反報告)
ナン - 本当にずっと大好きです！ずっと待ってます！ (2022年9月25日 7時) (レス) id: 4fd43f08d2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちょ - 本当に大好きで、1年くらい前から何周もして見させていただいておりました。もっかい見たくて久々に来たけどまだとまってるぅ泣いつまでもつづきまってます！！！ (2022年8月9日 3時) (レス) id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
御影 - 完結済みなのでしょうか...?私はこの作品がとても好きで何回も見にきては更新を楽しみにしています。現実の方でも忙しいと思いますが頑張ってください！！ (2022年5月29日 21時) (レス) id: b108857f79 (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭 - この作品は完結済みですか？大好きな作品なので、続きがすごく気になります！ (2022年5月20日 17時) (レス) @page29 id: 64769613b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2021年3月7日 15時
