実はあった話�げ甬酳� ページ10
トンッと壁に背中があたる。
少年は逃がさないように腕で俺を囲った。
今世初めての壁ドンだった。
「お前、俺の事知らないの？」
『は、はぁ！？
お、お前が誰かなんて知るわけないだろ！』
ずいずいと顔を近づける少年に身をよじる。
ち、ちかい！
子供の距離感ってこんなんだっけ！？
彼は少し顔を赤くしながら、
するりと俺の頬を撫でる。
「……こんな馬鹿が天童にいたなんて。
知らなかったなぁ…」
『ばっ…！？馬鹿じゃねーし！
これでも頭は良い方だし！(人生二周目だし…)』
「…どうだか」
『本当だ！！嘘なんかつくもんか！』
そういえば、少年はクスリと笑い、
スっと俺から離れた。
それにホッと胸を撫で下ろす。
あんな綺麗な顔が近くにあると、
すっげぇドキドキするな…。
「気に入った。お前、俺の付き人にしてやるよ」
『はぁ？』
急に何を言い出すんだか。
付き人？死んでもやだね！！！
なんで他人の世話なんかしなきゃいけないんだよ！
それに、まだ働きたくない！
『嫌だ』
「？なんで？そう言えば皆喜ぶのに」
『そんなやつらと同じにすんな。
俺はボンボンのお守りなんかしたくないんだよ！
分かったらとっとと帰れ！しっしっ！』
手で追い払うようにすれば、
彼は少し悔しそうな顔をした。
こういう風に雑な扱いを受けたことがないんだろう。
箱入りってやつか。贅沢なもんだ。
「……お前、名前は？」
『あぁ？…A』
「そう。A」
俺が言ったんだから、お前も名乗れよな。
口に出すと面倒なことになりそうなので、
言わずに心の中で密かに思う。
一体なんだってんだ…
「じゃあ、お前、俺のモノね」
『いや、なんでだよ』
「気に入ったから」
『俺は、お気に入りのおもちゃじゃないっての』
はぁとため息をつく。
お前のものになるつもりなんて、
これっぽっちもないんだけど。
すると、
コイツは俺の手を掴んで自身の方に引き寄せた。
手の甲に顔を近づけ、ちゅうと唇を落とす。
『ﾋﾟｷﾞｬｯ！？』
「今はこれだけ」
『な、何すんだ！？！』
「いい？お前は俺のモノだからね」
話噛み合わねぇ！？
なんだよこいつ！！
俺は、キスされた手をごしごしと拭く。
「もう行かないと………いい？お前は俺の((」
『さっさと帰れ！！』
そういう彼の背中を押して、
ビシャッと勢いよく襖を閉める。
一体なんだったんだよ…あの餓鬼。。。
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ユキノシタ(プロフ) - 卒業おめでとうございます！ (2021年3月7日 15時) (
レス) id: 975ff33ffa (このIDを非表示/違反報告)
ユキノシタ(プロフ) - ルカさん» その為高専生には卒業後呪術師になるまで一年猶予が与えられる"との旨がこれまたサラッと書かれています。(長文ごめんなさい) (2021年3月2日 18時) (レス) id: 975ff33ffa (このIDを非表示/違反報告)
ユキノシタ(プロフ) - ルカさん» 東堂が来た時に伏黒君と野薔薇ちゃんがサラッと言ったので忘れちゃったのかもしれませんね…！因みにpixiv辞典には"元々五年制だったが最後の一年は任意だったので四年制になった。 (2021年3月2日 18時) (レス) id: 975ff33ffa (このIDを非表示/違反報告)
ピッピッピ(プロフ) - ッピ増やしました元ピッピです。高専って四年制だったのかぁ (2021年3月2日 17時) (レス) id: ae135d7734 (このIDを非表示/違反報告)
たわし - 今思うと伊地知のbl少ないよね (2021年3月2日 6時) (レス) id: 9c3bc33af0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2021年1月17日 11時
