募る不安�� ページ21
『ぅ…！』
拳を引き抜き、
一度距離を取ろうとゆっくり後退する。
正直に言うが、
俺の術式は長時間使用するものでは無い。
短時間でサッと済ませるのが基本で、
こんな迫る棘にじっと耐える用では無いのだ。
だから、正直、キツい。
背中に重りを乗せながら、
プランクさせられているような感覚だ。
使用時間が長いと圧迫感が強く、
頭に血が上る。
やべぇ。
『…っ……』
解いたら、すぐに下がろう。
解かないとまともに動けねぇ。
よし…３２１で解こう………３…２…１…！！
『ッ！？？まじか！よぉぉ！？！』
術式を解いて後退した瞬間、
待ってましたと言わんばかりに、
触手が俺の足を掴んで持ち上げた。
触手を殴れば、、、と思ったが、
それより前に体を壁に打ち付けられる。
『ぐああぁっ！！』
一回ではない。
二回、三回。
バンバンバンと壁に叩きつけられる。
額から血が垂れ、視界が赤く染る。
グワングワンと頭が揺れ、最悪だ。
気持ち、わりぃ。
すると、俺をぶつけられていた壁はもろかったのか、
五回目ぐらいで壊れ、
俺の身体は作戦会議した部屋に投げ飛ばされた。
『う��、ぐ、ぅぅぅ…！』
「あ、A」
あ、じゃねぇよ！！！
俺は、グッと目を擦って血を拭い取り、
伸びて迫り来る触手を避ける。
『クソが！！人を餅つきみたいに扱いやがって！！』
「あ、傑からメール。
下のフロアから呪霊が来てて、
援護できそうにない、だって。いや、草」
『はぁ！？』
ゾンビ映画かなんかかよ！！
なかなか援護こねぇな、と思ったらそういう事かよ。
「まぁ、もう終わるっしょ。
ほら、お出ましだ」
悟がそう言い、見ると、
壊れた壁から球形の呪霊が現れた。
ずるずると丸い身体を引きずり、
触手を俺らに向けてくる。
俺らはそれを避ける。
『悟！』
「わかってるっつーの！」
ずるずると現れた呪霊。
何とか灰原から離すことができた。
ならもう俺はやることねーな！！
俺はビュンビュン暴れる触手を避けて、
ぴとりと悟にくっつく。これなら安心＆安堵。
反転術式も使っとこ…
悟が俺の前に立ち、
バッと腕を伸ばす。
「【虚式 茈 】」
その瞬間、一直線に地面がえぐれ、
呪霊の身体が消えた。
その背後にある壁すらもえぐり取られる。
………初めて、まともに見たかも。
「ふぃーっ、終わり〜」
『………チートかよ』
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ユキノシタ(プロフ) - 卒業おめでとうございます！ (2021年3月7日 15時) (
レス) id: 975ff33ffa (このIDを非表示/違反報告)
ユキノシタ(プロフ) - ルカさん» その為高専生には卒業後呪術師になるまで一年猶予が与えられる"との旨がこれまたサラッと書かれています。(長文ごめんなさい) (2021年3月2日 18時) (レス) id: 975ff33ffa (このIDを非表示/違反報告)
ユキノシタ(プロフ) - ルカさん» 東堂が来た時に伏黒君と野薔薇ちゃんがサラッと言ったので忘れちゃったのかもしれませんね…！因みにpixiv辞典には"元々五年制だったが最後の一年は任意だったので四年制になった。 (2021年3月2日 18時) (レス) id: 975ff33ffa (このIDを非表示/違反報告)
ピッピッピ(プロフ) - ッピ増やしました元ピッピです。高専って四年制だったのかぁ (2021年3月2日 17時) (レス) id: ae135d7734 (このIDを非表示/違反報告)
たわし - 今思うと伊地知のbl少ないよね (2021年3月2日 6時) (レス) id: 9c3bc33af0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2021年1月17日 11時
