頭ぶつけたら『○の名は』みたいになってたんだが？？【knmc】

遊園地へ ページ42

剣持said



「剣持ー！！こっちこっち！！」



「うわ、僕遅刻？」



「いや？5分前だから大丈夫だよ！私が少し早かっただけ！」



「…ふーん、楽しみだったの？」



「別に？？ほら、早く行こ！まずジェットコースターね！」



「あ、僕に選択肢ないんだ」



「うん」



「いやなんでだよ」



ついに遊園地の日が来た。僕としては遊園地に行くのが久しぶりだったので中々に楽しみにしていた。Aは結構陽キャっぽいから遊園地とか月一で行ってそうなイメージがあったが、楽しみにしていたようで何よりだ。

初手ジェットコースターに乗り、コーヒーカップ、メリーゴーランド、空中ブランコなど沢山の乗り物に乗った。

コーヒーカップではAが回しすぎて危うく吐きかけた。その仕返しに空中ブランコで1番怖いところに乗せたら逆に楽しそうでなんか癪だった。夢中で乗っていたからか、いつのまにかお昼ご飯になってしまった。



「あー！楽しかったぁ！」



「僕はAが叫んでて鼓膜破れるかと思った」



「そこまで叫んでないけど？！」



「もはや歩く拡声器だったけどね。あ、そろそろお腹空かない？お昼ご飯にしようよ」



「賛成！！何にする？パンケーキ？？」



「パンケーキは媚びだろ。だってここのパンケーキ食べられるところ、いかにも女子が行きそうなところじゃん」



「えー！折角遊園地来たんだよ？食べよ！」



「なんで遊園地＝パンケーキなのか分かんないけど…。まぁいいや、誘ってもらった身だしいいよ。あそこでしょ？」



「うん、最初にジェットコースター乗ったところ！」



「じゃあ行こっk「あろぉ…」え？」



「剣持？…って、誰？」



「…は〜。ごめんA、先にお店向かってもらっていい？ちょっとこの人と話さなきゃで」



「？はーい！じゃあ並んでくるね！」

　

Aを先に行かせてなんとかやり過ごし、盛大なため息をつく。相手がビクッとなっているが気にしない。だって僕お腹空いてたし。ここのパンケーキ少し気になってたから口実出来てラッキーだと思ってたのに。早く食べに行きたいから、さっさと用事を済まそう。



「それで、何の用ですか？…ガクくん」

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