11 ページ11
帰りの新幹線。
行きは涼さんが隣だったから帰りもそうかな。肩身狭いな………なんて思ってた。
「おう」
あれ……コーイチさんだ………
行きと帰りで隣に座る人変わるんだ。っていうか誰の隣は誰とか決まってないんだ。
―もしかして涼さんがもう呆れて私の隣なんて座りたくないのかも………
「お疲れ様です。昨日はすみませんでした」
「またその話かいな。もうええわ」
コーイチに聞いてもいいのだろうか。本当は涼さんでしたか?って…気になる…幻滅されてしまったけど、見捨てられたくない。
昨日椿さんが言っていた通りまだ私に期待をしてくれているのだろうか………気になる……
聞いてしまおうか、と思った時、
「あのさ、昨日の夜椿さん………来んかった?お前の部屋…」
「あ、はい。来てくださいました。」
「何………話したん?」
…………え?なんでそんなこと聞くんだろう。何か言われたくないこと…私の悪口とか椿さんに言ったのかな?言われても当然だけど………
「私がただ一方的に慰めて頂いた、って感じです…後はたわいもない話をしてくださいました」
これでいいのか…?コーイチさんが求めてる答えはこういうことなんだろうか……
「へぇ………やっぱ椿さんって優しいよな」
「初めてきちんとお話したけど、とても優しい人でした」
「やんな…」
それだけ言ってコーイチさんは眠りについた。
何が知りたくて、どういう意図があって私に椿さんのことを聞いてきたのか全く分からなかった。
時々寝ピクするコーイチさんに驚きながら、私も少しだけ寝た。
203人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うい(プロフ) - この作品すごい読みやすくて好きです!更新頑張ってください!!!!!!! (2017年6月10日 14時) (レス) id: 8d8ed8e062 (このIDを非表示/違反報告)
雨ノ宮心音(プロフ) - オリジナルフラグの設定はR18フラグの設定と、関連キーワード設定の間にありますよ!チェックを外せばオリジナルフラグが外れます(^o^) (2017年6月6日 7時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
misuzu(プロフ) - オリフラ外してください。 (2017年6月5日 15時) (レス) id: 06d2977927 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ボム | 作成日時:2017年5月26日 3時