星が37つ ページ38
A「ひとつだけ後悔があるとしたらね、流星群を君と見てみたかったな」
kn「せやな」
kn「…」
そうだ…
kn「今、なんか見えたか？」
A「…え？」
kn「…A！」
kn「流星群が流れとる！」
これが彼女に初めて嘘をついた瞬間だった
A「ほんと？」
A「私の願い、最期に空に通じたのかな」
kn「そうやな」
A「せっかくだから、いつもみたいに色々話そうよ」
kn「…あぁ」
それからはいつものように軍の話や空の話をする
A「そろそろ、眠くなってきちゃった」
kn「いつもより話したもんな」
kn「俺は傍にいるから、安心して寝ててええよ」
A「じゃあ、お言葉に甘えて寝るね」
A「おやすみ、コネシマ君」
kn「おやすみ、A」
なんとなく、これが最期の会話になる気がした
だから、Aを抱きしめる
A「…！」
Aは何も言わず、ただ静かに涙を流す
A「…どうしよう、明日が来るって実感ないや…」
A「寝たくないよ…！」
kn「絶対大丈夫…」
kn「やから、また明日」
A「…うん、また明日」
数時間経てば、彼女の寝息が聞こえてきた
静かになった病室には規則正しい心電図の音だけが響く
kn「俺も、そろそろ眠くなってきたな…」
ゆっくりと瞼が落ちていく
…？
鋭い電子音で目が覚める
kn「A…？」
kn「A！A…！」
慌ててナースコールを押す
彼女は…目を覚まさなかった
最期の会話を交わしてから4時間後、彼女は静かに息を引き取った
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いねむり - 読み終わった第一声、「神やん」でした。小説自体に泣くことはあんまりない(かもしれない)ので枕びしょ濡れになることは久しぶりでした。本当に感動する作品ありがとうございます。 長文失礼しました！ (12月26日 2時) (
レス) @page48 id: 64b21c98aa (このIDを非表示/違反報告)
あ - オリフラたってますよ (10月21日 7時) (レス) @page1 id: 6ab682965f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にに | 作成日時：2023年9月3日 22時
