星が32つ ページ33
視点戻します
修正入れました
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knside
あれからも彼女は毎日中庭に通っていた
A「今日も来たんだ」
A「ね、今日はどんな空？」
わくわくした顔で尋ねる
kn「曇っとるで」
A「そっか、残念」
彼女が目を伏せる
A「…アリスちゃん、結局どうなったの？」
kn「取り調べを受けたらしいんやけど…」
kn「軍を辞めることになるかもしれん」
A「そっか…」
辛そうな表情を浮かべる
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その日の夜…
中庭に行くと、Aが静かに涙を流していた
気配を消して足音を立てずに近づく
A「…？」
A「コネシマ君…？」
kn「…」
A「…気配消すの上手くなったね」
A「近づかれるまで気づかなかったよ…」
A「これなら安心して幹部を任せられるね」
kn「何で…」
kn「何でAはいなくなる前提で話を進めるん？」
A「え…？」
kn「まだAのやりたいことリストやって全然埋まってないしこれからも一緒に空を見続けるやろ？」
彼女の瞳が揺れる
A「…」
kn「これからもずっとAの傍にいるし、Aのこと好きでいるって約束したやん…！」
A「…！」
A「いいの…？」
彼女の瞳から大粒の涙が溢れだす
A「…私が生きたいって思っていいの…？」
kn「…あぁ」
A「私はずっと生きるのを望んじゃ駄目なんだと思ってた…」
A「そうやって育てられてきたから、死ぬことなんて怖くないって思い込んでた…」
kn「…そうか」
A「コネシマ君のせいだよ…？」
A「コネシマ君と会ってから、いつ死ぬのか分からないのが怖くなった…」
A「検査するたびに言われるペ神先生からの言葉が怖かった…」
A「起きたら死んでたら、って思うと眠るのも怖くなった…」
A「病気が悪化していく状況が受け入れられなくなった…」
A「今までそんなことなかったのに、君のせいでこれからも生きていたいって思っちゃった」
A「全部、君のせいだよ…？」
kn「…あぁ、俺が全部受け止めたる」
A「…ありがと」
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いねむり - 読み終わった第一声、「神やん」でした。小説自体に泣くことはあんまりない(かもしれない)ので枕びしょ濡れになることは久しぶりでした。本当に感動する作品ありがとうございます。 長文失礼しました！ (12月26日 2時) (
レス) @page48 id: 64b21c98aa (このIDを非表示/違反報告)
あ - オリフラたってますよ (10月21日 7時) (レス) @page1 id: 6ab682965f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にに | 作成日時：2023年9月3日 22時
