20cm【YJ】 ページ4
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俺の彼女はかわいい。
それはもう、ぺろりと食べちゃいたいくらいに。
俺の彼女、Aの可愛いところを聞かれれば
冗談抜きで夜通し語り明かせる自信がある。
それぐらい俺はAをこの世で1番愛しているし、周りも俺の溺愛ぶりを認めるほどだ。
俺たちの関係をよく知るスビナは、「2人といると砂糖を吐きそう」とこぼしていた。
彼女のどこが好きかって?そんなのは俺だけが知ってればいいから、他の奴に話してやるつもりは無いよ。
まあ一つ挙げるとするならば、俺よりも頭ひとつ分くらい小さな身長。
抱きしめるのにもちょうどいいし、小さな身体で頑張る姿がとても可愛い。女性としてはそんなに小さい方では無いと本人は言うが、俺からしたら全然小さいし、ときたま小動物みたいだと思う。
そしてなにより、俺は、Aの上目遣いに弱い。
本っ当になんであんなに可愛いの?
身長差も相まって、大体近くで話す時とか抱きしめてイチャイチャする時とか上目遣いをしてくるんだけど、あれって確信犯?
兎にも角にも、俺は彼女の行動ひとつひとつが愛おしくて仕方がないのだ。
「じゃあ着替えてくる!」
「ん、ごゆっくり」
そんなAとの休日、オッパとお買い物デートしたいというこれまた可愛いお願いを叶えるべく、俺たちは大きなショッピングモールに来ていた。
そして現在、彼女は試着室の中で鏡と絶賛にらめっこ中である。
俺は自分で言うのもなんだけど服のセンスはそれなりに悪くないと思ってる。
彼女もまた、そうやって褒めてくれるひとり。今日も俺の意見を聞きたかったようで。
とりあえず似合いそうなものを何着か見繕って、彼女が試着室に消えてしばらく経つ。
待つのは全然大丈夫なんだけど、さすがに長すぎる。
あの服そんなに着づらかったかな...?
少し忍びないが、もし困ってたら良くないし...
そう思って、そっとカーテンの前に立って声をかけた。
「A〜?まだ?オッパ待ちくたびれちゃったよ」
「あっ、ごめん!いま開けるね!」
「あ〜別に、急かしたわけじゃないか、ら...」
慌てた声が聞こえるとすぐに勢いよくカーテンが開く。
そこには俺の想像をゆうに超える天使が立っていた。
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るちる(プロフ) - ガフィさん» ガフィさんありがとうございます!そう言って頂けて本当に嬉しいです...!これからも頑張って更新しますので、よろしくお願いいたします☺︎︎︎︎ (7月19日 12時) (レス) id: ed32ac0ac7 (このIDを非表示/違反報告)
ガフィ - めっちゃこの小説好きです!!大好きです!更新楽しみにしてます。頑張ってください! (7月17日 18時) (レス) @page5 id: ae97ca80d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るちる | 作成日時:2023年7月11日 1時