好きな人の彼女と入れ替わり (ページ3)

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「…も！と…！ともっ…！」

誰か俺を呼んでる？

ゆっくり目を開けるとそこに居たのはしげで。

緑「し、げ？」

赤「良かった！目覚まして。神ちゃんと一緒に踊り場のとこで倒れてたんやで。」

神ちゃんと一緒？何言うてんの？俺が神ちゃんやのに。

赤「神ちゃんが下敷きになって倒れてたから神ちゃんの方はまだ目覚ましてないねん。」

緑「しげ何言うて…っ、」

しげの目線の先を追うとそこには俺が眠っていて。

緑「え、なんで？じゃあ俺は…」

慌てて鏡を確認するとそこに居たのはとも子ちゃんで。

赤「とも？どうしたん？」

緑「な、何でもない。ごめん、ちょっと頭痛くて」

赤「そっか！ほな水買ってくるわ。まだ目覚ましてすぐやし安静にしとってな」

緑「ん、ありがとう」

としげは病室を出る。

俺ととも子ちゃんは頭を打ってその拍子に体が入れ替わったってこと？

そんな事あるん？そんな漫画みたいな話。

あるわけない。冷静になれ俺。

これは何かの間違いや。夢や夢。

目を閉じて寝てしまおう。そして起きたら元に戻ってる。

そう信じ目を閉じた。

緑「…夢やない」

1時間ほど寝て起きたけど隣のベッドで寝ているのは俺で今起きているのはとも子ちゃんの体を借りた俺。

こんな事誰も信じない。でもこんな事おかしい。

赤「あ、とも起きたん？大丈夫？」

緑「し、しげっ！」

赤「ふはwともにしげって呼ばれんの久しぶりやなw最近は大毅って呼んでたのに」

と優しく笑うしげ。

俺が見た事ない優しい顔。

これが大好きな彼女へ向ける顔なんやって思うと苦しくて。羨ましくて。

俺の中の真っ黒な感情が心を支配していく。