好きな人の妹に俺の気持ちがバレていました…

21話 ページ21

望「りゅ、せ、俺、Aちゃんと付き合ったりせんから。安心して？」


流「は？Aと望が付き合うなんて絶対許さへんわ」


望「大丈夫。絶対Aちゃんと付き合ったりせんから。せやから自分の気持ちに嘘ついて俺と付き合う必要ないで？」


流「何…言うてるん？」


望「せやから…別れよっか流星」


俺は、涙を堪えながら笑った。ちゃんと笑えてるかわからへんけど。


流「なんで…」


望「ごめん、1人になりたいから帰ってもらえへん？俺から家に誘ったのにごめんな？」


今は1人になりたい。ちゃんと流星への気持ち断ち切りたいから。


流「なんで…なんで別れるとか言うん？」


望「それは…流星俺の事好きやないし、流星が俺と付き合ってるのはAちゃんの為やろ？」


流「は？」


望「やって、俺がAちゃんと付き合うの許さへんって言うてたやん。」


流「そりゃそうやろ。望の彼氏は俺やのに何でAと付き合うねん。そんなん許せるわけないやん」


望「なんで…なんで俺の彼氏とか言うん？俺の事好きやないくせに」


流「だからなんで俺が望の事好きやない前提で話してるん？望の事好きやで俺」


望「う、嘘や！俺たち付き合って半年経つのにキスまでしかした事ないんやで？キスやって最後にしたの3週間くらい前やし、さっき手を振り払われたし」


流「あ、あれは…」


望「俺の事好きやないくせに嘘つかんで…うわっ」


急に腕を引っ張られたと思ったら流星に抱き締められてて


望「ちょ、離してっ」


流「望、聞いて。全部話すから」


あぁ、俺今から振られてまうんや。


そう思うたら少し止まって来ていた涙がまた出てきてもうた。

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