男子校のお姫様

5話 ページ5

神「あ！射的やりたい！」


そう言う走り出す神ちゃん。


人多いから逸れてまう。そうおもて思わず腕を掴んだら


神「あっ…」


重「あ、ごめんっ」


神「だ、大丈夫。」


そう言うて俯く神ちゃん。


重「ごめん！急に腕掴んで痛かったやんな？」


神「え？あ、ううん！痛くはなかったで。俺が走り出しちゃったからやろ？ごめんな」


重「ううん。逸れんで良かったわ。…あれ？流星達は？」


神「逸れてもうた？」


2人に電話してみたけど、どっちも繋がらなくて


重「どうする？」


神「連絡つくまで2人でまわろっか。俺かき氷食べたい！」


って事で神ちゃんは、いちごのかき氷、俺はレモンのかき氷を頼んだ。


神「んー！冷たくて美味しい」


重「いちごのかき氷もええな」


神「食べる？はい、あーん」


そう言うてかき氷をすくったスプーンを俺の口に持ってくる神ちゃん


重「え！？」


神「え、あ、男同士で何やってねんって感じやな。ごめん」


少し寂しそうな顔をしながら手を引っ込めようとする神ちゃんの腕を掴んでスプーンに乗ったかき氷を口に運んだ。


重「ん。やっぱいちごも美味しいな」


神「ふふwせやろ？」


神ちゃんは照れながら嬉しそうに笑った。


あーんなんて赤ちゃんの頃親にやってもらって以来やない？覚えてへんけど。


めっちゃ恥ずかったけど、神ちゃんの可愛い嬉しそうな顔が見られて良かった…


ん？可愛い？嬉しそうな顔が見られて良かった？


ちょっと待ってこれじゃ俺が神ちゃんを好きみたいやん！


いや、友達として好きやけども！


神「しげ？」


こてんっと頭を傾けて俺の顔を見る神ちゃんにドキッとしてもうた。


重「(ア、アカン！神ちゃんは友達！)あ、ほら他まわろ！」


神「おん！」


それからも流星達と連絡がつかなくて


神「全然連絡取れへんな。もうそろそろ花火がはじ…」


ヒュー ドンっ


重「あ、花火始まった」


神「やっぱ綺麗」


それから2人で花火を見てた。


神「しげっ＿＿＿＿」


重「…え？何？花火で聞こえへんかった」


神「今日は、ほんまに楽しかったなって」


重「おん！楽しかった！」


神「あれ？あっちに居るのってのんちゃんと流星？」


重「あ、ほんまや！」


神「のんちゃん！流星！」


望「あ！神ちゃんとしげ！」


流「どこ行ってたん？」


重「逸れた後電話してたんやけど」


望「え？ほんま？全然気付かへんかった」


神「もう花火も終わったし帰ろっか」

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