男子校のお姫様

14話 ページ14

重「あの時…ほんまは、小瀧を選ぼうかと思っててん」


神「え…」


重「神ちゃんとキスしてもうたら絶対友達に戻れへんって思ったから。でも、その時神ちゃんと目が合って、神ちゃんの綺麗な目に引き込まれてもうて。そしたら無意識に神ちゃんの名前を口にしてた。」


神「じゃあの時俺と目が合わへんかったら、俺らは恋人になれてなかったかもしれへんって事？」


重「多分…」


神「あの時しげの事見てて良かったぁ。…あ、でも最近のんちゃんと出かけてるのは何でなん？」


重「あー、あれは小瀧に恋愛相談しててん。神ちゃんとの事で」


神「あ、そうやったんや。」


重「明日、小瀧に神ちゃんと付き合った事報告せな」


次の日、学校行く時に小瀧達に報告したら自分の事のように喜んでくれた。


そして学校に着いてSHR前の時間に別のクラスの人が来て


生徒D「神ちゃん！あの、す、好きです。僕と付き合って下さい」


神「えっと…」


重「あ、あの！神ちゃんは俺の彼女やから」


神「しげ…あの、ごめん。俺、しげと付き合ってるから」


生徒達「え、神ちゃんしげと付き合ったん？」


生徒達「姫が彼氏作ってもうた…」


生徒達「のんちゃん、慰めてくれ」


望「は？俺は嫌や…わっ」


流星が小瀧の事を後ろから抱き締めて


流「望は、俺のやから手出したらアカンで」


小瀧はびっくりして口パクパクさせながら固まってる。数秒後流星の腕から抜け出して


望「んな、流星何言うてるん！？」


流「俺は望が好きやで。小さい頃からずっと」


望「嘘。ほんまに？」


流「おん。望、俺と付き合って下さい」


望「〜っ、流星大好きっ」


小瀧が流星に飛び付いたら流星はぎゅっと抱き締めてた。


重「なぁ、神ちゃん。小瀧の事を好きになったらアカンって流星が小瀧の事好きやから？」


神「おん。最近のんちゃんとしげが2人で出かけるから俺らもどうしようって相談しててん。でも2人とも上手くいってよかったわ」


生徒達「はぁ。2年の姫は2人とも彼氏が出来てもうたなぁ」


生徒達「でも、お似合いやからええんちゃう？」


生徒達「2組ともおめでとう」


神「ふふwありがとう」


この天使のような笑顔の可愛い男子校のお姫様を彼女に出来て俺は幸せや。


男子校のお姫様は、皆んなの姫やけど


皆んなの姫は、俺だけの彼女。


神ちゃんが俺だけに見せる表情、仕草、他全部絶対に誰にも見せへん。


重「神ちゃん、大好きやで」


神「俺もしげがだーい好きっ」

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