忍者WEST忍法帖〜藤千代の初恋〜

2話 ページ2

藤「え、雨！？どこか雨宿りできる場所行かな」


そうおもて走り出したんやけど


藤「きゃっ…」


ぬかるんだ道で転んでしもて


藤「痛っ…」


擦りむいてもうた。


？「藤千代？どうしたんすか？」


藤「ろぼ影…」


ろ「濡れてますやん！あ、怪我しとるんっすか？」


ろぼ影は私に傘をかぶせてくれた。


藤「ちょ…ろぼ影が濡れてまうやん！ロボットやから水に濡れるのアカンやろ！」


ろ「大丈夫っすよ！自分最新なんで水に濡れても大丈夫なんすよ！自分は怪我して濡れてるのに俺のこと心配してくれるなんて藤千代は優しいっすね。それより藤千代は濡れたら風邪ひいてまうやないっすか」


あれ？今、ドキッとした。何今の…


藤「ありがと…」


ろ「傘もっとって下さい」


藤「おん。…わっ」


ろぼ影にお姫様抱っこされた。


藤「ちょ…ろぼ影！」


ろ「怪我してるんすから歩けないっすよね？」


藤「せやけど…」


ろ「家まで送ります」


そう言うた ろぼ影にお姫様抱っこされながら家に送ってもらった。


藤「ありがと」


ろ「じゃ、自分は帰ります」


ろぼ影が帰った後、さっきドキッとした意味を考えとったけど全然わからへんかった。


-次の日-


今日は、忍者西党(うえすと)の仲間が集まって修行をする日。


私は、怪我しとるから見学やけど。


重「藤千代今日も綺麗やな」


藤「ありがとっ」ﾁｭｯ


重「キャーw」


ろ「藤千代、足大丈夫っすか？」


藤「お、おん！大丈夫！」


ろ「無理はせんといて下さいね」


藤「ありがと」


中「皆んな、修行始めるで」


-修行終了後-


ろ「藤千代、送ります」


藤「え、大丈夫！ただ擦りむいただけでそんな痛ないし」


ろ「ダメっすよ！まだ完治してないじゃないっすか！」


そう言うてお姫様抱っこしようとする ろぼ影。


藤「ちょ、だ、大丈夫やから！歩けるし。ほら帰ろ？」


ろ「わかりました」


それから2人で帰ったんやけど、ろぼ影と居るとドキドキしてもうて全然喋れへん。


ろ「ほんまに大丈夫っすか？」


藤「平気やって。心配してくれてありがとね」


ろ「早よ治るといいっすね！」


藤「おん」


やっぱろぼ影と話しとるとドキドキしてまう。私、ろぼ影の事好きなのか…な？

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