もし記憶が戻ったら※最終話続き ページ32
カラン。
杏寿郎さんがお土産に買ってきた竹風鈴の音。
それを聞いた時、頭が割れるのではないかというほど痛くなった。
ついさっきまで聞いてても大丈夫だったのに。
頭を押さえて座り込む。
同時に何かが流れ込んでくる。
……。
……………………………。
…あぁ。
全て思い出した。
あの竹風鈴は炭治郎の耳飾りの音に似ていたんだ。
私の子ができたのは、杏寿郎さんは、千寿郎は、
炭治郎は。
杏「む？こんなところでどうした？」
突然声が聞こえて心臓が大きく音を立てる。
このままでいると怪しまれる。
『少し、眩暈がしてしまって。』
無理矢理笑顔を作って立ち上がる。
杏寿郎さんが部屋まで運ぼうとするが一人になりたくて大丈夫だと断った。
杏「………。」
早く戻って落ち着きたい。
危ない足取りで歩き出す。
杏「竈門炭治郎。」
杏寿郎さんがぼそりと言った言葉。
反応しなければよかったのに、焦っていたからか肩を揺らしてしまった。
恐る恐る振り返れば恍惚とした表情で私を見つめる杏寿郎さんがいた。
逃げようとしたがあっさり捕まり、抱き締められる。
杏「思い出したんだな。記憶を失ったAも好きだが、俺を怯えるAも好きだ。」
離して、離して下さいと泣きながら小さな声で繰り返すが杏寿郎さんは笑みを深めるばかり。
杏「俺から逃げられると思うな。」
更にきつく抱き締められ、恐怖と絶望から涙があふれ、床を濡らした。
_______________
バットエンド……？
はい！
今作品はこれで完結となります！
ここまで読んで下さりありがとうございますありがとうございました！！！！！！
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ホノハ - 煉獄さんが怖いけど、そこもいい！！ (2021年11月11日 18時) (
レス) @page9 id: 8dccd387ce (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - きなこむしさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けたようで何よりです！！！読んで下さりありがとうございました！！！ (2021年1月29日 10時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
きなこむし - 煉獄さんは純愛じゃなくヤンデレ一択！しかも千寿郎君もヤンデレ？兄弟で素晴らしいです！ぜひまたの作品を楽しみにしています！素敵な作品ありがとうございました (2021年1月29日 0時) (レス) id: 965738ec66 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 澪さん» そんな事無いですよ。褒めていただいて嬉しいです！ありがとうございます！！！ (2020年3月20日 21時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 椿さん» いえいえ!!椿さんの神小説が表現力と語彙力が激高過ぎたので影響されたのかもしれないですね！(>v<# (2020年3月20日 20時) (レス) id: 001cac99b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿
| 作成日時：2019年11月15日 19時
