煉獄杏寿郎の歪んだ愛

愛9 ページ9

杏寿郎side



最初はAも抵抗した。


それでも男と女では力の差がある。



抵抗したからAの腹を殴った。


それでも逃げようとするから太ももを蹴った。


痛みで動けなくなったAを布団の上に引き摺り戻した。


まだ抵抗するから首を絞めた。


意識を飛ばす寸前で止めてまた首を絞めるを繰り返すと抵抗しなくなった。


そしてAの初めてを奪った。


その時の高揚感は忘れられない。



その日からAは俺を怯えるようになった。


Aの世界の中心は俺になった。




竈門や我妻、嘴平にもばれなかった。









なのに。





久々に会った父に言われたこと。

槇「お前、Aに何をしているんだ？」



冨岡も少し気付いている。


竈門達もそろそろ気付くかもしれない。


否、気付いているだろう。


いくら俺が隠せてもAもそうだとは限らない。



今日のAの動揺の仕様。



逃げる気はないと言ていた。



だけどそれが本心とは限らない。






逃げられないよう枷をつけなくては。




なぁ、A。




お前には俺以外要らないだろう？

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