愛6 ページ6
学校に行き、いつも通り過ごし放課後になった時。
冨「A。」
『…冨岡先生。どうしたんですか?』
誰もいない廊下で冨岡先生に呼び止められた。
冨「…最近怪我が多いようだが、何故だ。」
思わず息が詰まる。
日が暮れ始め太陽が廊下を赤く染め上げる。
外から運動部の声が聞こえる。
それなのに校舎内は誰も居ないのかと思うほど静かで自分の心音が大きく聞こえる。
いつも無表情の冨岡先生が心做しか怒っているように見える。
それが余計に思考を乱す。
いつも聞かれた時のために言い訳を考えていたのに。
冨「…炭治郎が、心配していた。お前から、悲しみと恐怖の匂いがすると。」
『…あ、…え、と……』
冨岡先生に手を掴まれる。
冨「……ただの怪我なら言えるだろう。」
はぁ、はぁ、と息が乱れる。
心臓がバクバクと鳴り耳に木霊する。
冨「お前は、煉獄に──」
杏「俺が、何だ?」
ぽん、と肩に手を置かれる。
杏「よもや、Aの怪我の心配をしてくれているのか?それなら心配ない!
Aの怪我はこの間掃除をしている時に物が落ちて来てなってしまったのだ!だからこの話はこれで終いだな!!」
ぐっ、と肩に置かれた手に力が入る。
『そうなんです。』
私が笑顔で言うと冨岡先生は少し顔を歪めたが、小さく…そうかと呟くと悪かったと言って横を通り過ぎて行った。
ぐぐっ、と痛いぐらいに肩を掴まれる。
杏「A。」
低い声で名前を呼ばれ恐る恐る振り返ると笑顔の杏寿郎と目が合う。
でも目が笑っていない。
冷や汗が出てさっき以上に心臓が高鳴る。
杏「A。今夜俺の部屋に来い。」
そう言うと杏寿郎は私の肩から手を離し廊下を歩いて行った。
私は恐怖でしばらく動けなかった。
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椿(プロフ) - ゆっきぃさん» ありがとうございます!!楽しんでいただけて嬉しいです!!これからも更新頑張ります!! (2019年11月10日 14時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきぃ - やっぱり最高です…!!!なんかもう炭治郎が目撃しちゃったけどまだ真実バラすなとか思っちゃってます(ヤンデレ最高です…!これからも頑張ってください!! (2019年11月10日 14時) (レス) id: 103a520591 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 天華さん» そんな事ないですよ。私も書きながらぐへへへ言っている変態ですから…!(`・ω・´)キリッ読んでいただきありがとうございます!これからも頑張ります!! (2019年11月9日 23時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
天華 - 待って、ヤバい、好き。ヤンデレを見て興奮している私は・・・・変態....!? (2019年11月9日 22時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - あおさん» ありがとうございます!!これからも楽しんで頂けるよう頑張ります!!! (2019年11月9日 20時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椿 x他1人 | 作成日時:2019年10月19日 16時