愛43 ページ43
無「ふん。お前が杏寿郎の女か。」
なんだこいつは。
凄く整った顔立ちに冷たい赤い目、特徴的なくるくるの髪。
……わかめみたい。
無「お前今失礼な事を考えただろう。」
『いえ全く。』
ふん、と不機嫌そうに鼻を鳴らす男の名は鬼舞辻無惨と言うらしい。
凄い名前だ。
鬼舞辻って…、無惨ってそのままの無惨なのか。
『あの、猗窩座さんがヤクザと言っていたのですが…』
無「あぁ、俺がボスだ。」
この人ボスとか言っちゃう人なんだ。
見た目にそぐわず可愛いな。
鬼舞辻…言い難い。 ええい。
『無惨さん。』
ピクリと眉が動くが何も言わない事から別にいいらしい。
『杏寿郎はどうして貴女方と知り合いなんですか?』
無「…猗窩座が杏寿郎と高校の同級生だったんだ。」
猗「ああ!俺と杏寿郎は凄く仲が良くてよく勝負をしていたんだ!連絡先も交換したしな!!」
杏「あれはお前が無理矢理やったんだろう。それに俺はあの時初対面だったがすでに君の事が嫌いだった。いや、現在進行形で嫌いだ。」
猗「?何を言っている?まだ俺がおn…」
猗窩座さんが言い終わる前に杏寿郎が猗窩座さんの顔を殴る。
猗窩座さんは殴られた衝撃で宙を舞い壁に頭をぶつける。
ドゴォっと痛そうな音が部屋に響く。
無「……お前…なるほど。」
何故かニタァと無惨さんが笑う。
無「今はいないが他にも紹介しなければならない奴がいる。これから俺の下で生きるんだ。仲良くしよう。」
手を差し出され反射的に握り返し握手する。
もう下がっていいと言われ口と頭から血を流した猗窩座さんと真顔の杏寿郎と部屋を出て行った。
屋敷に戻る道中、
猗「凄いなお前。あそこまで無惨様に気に入られた奴は初めて見たぞ。まだマシな方な杏寿郎も初めて会った時には本を投げつけられていたぞ。」
『?まだマシって事はもっと嫌われている方がいるんですか?』
猗「ああ。童磨って奴だ。」
さっきの興奮気味の様子から一転、嫌そうな顔で言われる。
猗「そういえば杏寿郎。お前は連絡先を交換されて迷惑だと言っていたが助かっただろう?それに残しておいてくれたんだな!何か言うことはないのか?」
杏「あぁ。助かった。」
猗「お前……お礼言えたんだな。」
杏「お前は俺をなんだと思っているんだ。」
額に青筋を立てた杏寿郎が猗窩座さんに殴りかかり、止めるのが大変だった。
1080人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
椿(プロフ) - ゆっきぃさん» ありがとうございます!!楽しんでいただけて嬉しいです!!これからも更新頑張ります!! (2019年11月10日 14時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきぃ - やっぱり最高です…!!!なんかもう炭治郎が目撃しちゃったけどまだ真実バラすなとか思っちゃってます(ヤンデレ最高です…!これからも頑張ってください!! (2019年11月10日 14時) (レス) id: 103a520591 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 天華さん» そんな事ないですよ。私も書きながらぐへへへ言っている変態ですから…!(`・ω・´)キリッ読んでいただきありがとうございます!これからも頑張ります!! (2019年11月9日 23時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
天華 - 待って、ヤバい、好き。ヤンデレを見て興奮している私は・・・・変態....!? (2019年11月9日 22時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - あおさん» ありがとうございます!!これからも楽しんで頂けるよう頑張ります!!! (2019年11月9日 20時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:椿 x他1人 | 作成日時:2019年10月19日 16時