愛34 ページ34
杏寿郎side
父上からAが一人暮らしをすると聞いた時、頭が真っ白になった。
Aの元へ行こうとしても、父上に何かと理由をつけられ行く事は出来なかった。
いらいらしているのが分かったのだろう。
槇「お前はAに何をしているんだ。何故、そんなに気にする？」
言葉に詰まった。
もし、兄妹じゃなかったら。
もし、Aと恋人だったなら。
もしかしたら幸せな道を歩めたかもしれない。
こんな棘だらけのイバラの道ではなく、Aと手を取り合って生きていけたら。
前世では良好な関係だったと思う。
だけど、結局は己の醜い欲望を抑え込む事が出来なかった。
俺は。
俺は、昔から、前世から自分がおかしい事に薄々気付いていた。
親も知らない、その気持ち悪いモノが自分の中を渦巻いていた。
Aに会った時、それが目を覚ました。
欲しい。
欲しい。
手に入れたい。
誰の目にも届かない所に閉じ込めたい。
欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい。
いっその事、手に入れたら治まるのではと思った。
だけど、手に入れたことでさらに欲望が膨らんだ。
自分だけを見て欲しい。
自分だけを愛して欲しい。
抑え込んでも、それはずっとどす黒く胸の内を渦巻く。
殴った時、自分しか映らないその瞳を見て、欲が満たされるのを感じた。
もっと。
もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと。
自分から必死に逃げ惑うAが愛しく感じた。
Aが逃げながら振り返った時、Aを照らした大きな満月が美しく息を呑んだ。
恐怖に染まった顔も、走り続けて傷だらけになった体も、絶望で涙を流すその瞳が美しく照らし出されて。
来世も、絶対に逃がさない。
そう誓ってAと自分の心臓に刀を突き立てた。
なのに。
何故そんなに邪魔をするんだ。
あぁ、会いたい。
Aに会いたい。
また、俺だけしか見れないようにしなければ。
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椿(プロフ) - ゆっきぃさん» ありがとうございます！！楽しんでいただけて嬉しいです！！これからも更新頑張ります！！ (2019年11月10日 14時) (
レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきぃ - やっぱり最高です…!!!なんかもう炭治郎が目撃しちゃったけどまだ真実バラすなとか思っちゃってます（ヤンデレ最高です…！これからも頑張ってください！！ (2019年11月10日 14時) (レス) id: 103a520591 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 天華さん» そんな事ないですよ。私も書きながらぐへへへ言っている変態ですから…！(｀・ω・´)ｷﾘｯ読んでいただきありがとうございます！これからも頑張ります！！ (2019年11月9日 23時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
天華 - 待って、ヤバい、好き。ヤンデレを見て興奮している私は････変態....！？ (2019年11月9日 22時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - あおさん» ありがとうございます！！これからも楽しんで頂けるよう頑張ります！！！ (2019年11月9日 20時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿
x他1人 | 作成日時：2019年10月19日 16時
