煉獄杏寿郎の歪んだ愛

愛20 ページ20

杏寿郎side




任務に行き、夜まで時間を潰す為に藤の家紋の家に行った。



部屋で自分の傷を撫でる。



Aに触れて欲しくてわざと怪我をしていた。



俺の事を嫌いだと言いながらも手当てをしてくれる。



それがたまらなく嬉しかった。



頬杖をつき、口に手を当てる。




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『ごめっ、ごめんなさ…許して………』



『ふっ、うぐ……ぁ、』


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昨日、無理矢理抱いた時のAの様子を思い出し自然に口端が吊り上がる。





絶望した顔。



恐怖に染まった目。



全てが綺麗で、手に入れられたことに笑みが浮かぶ。





少しずつ。






少しずつ。






Aに見えない鎖が巻き付いていく。





殴られて痛がる姿も、俺しか映らない瞳も。




ああ、早く帰りたい。





Aに触れたい。







もっと。








もっと俺の所まで堕ちて来い。








そうしたら、もう逃げられないようにどろどろに愛すから。





今以上にもっと。









俺を、受け入れてくれ。

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