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交通事故 ページ11

勝利side



健「そういえばこの前岸から聞いたよ、勝利の学会発表の評判すげぇよかったって!心外の部長にまで褒められたんだろ?」

勝「いや、それはたぶん…っ、岸が話盛ってるよ」

健「ほんと?すげぇ頑張ってるなって思って見てたから、兄ちゃん誇らしかったんだけど?」

勝「……っ」


昔から兄二人に褒められるのはすごく嬉しい

だけどぶっきらぼうに褒めてくれる風磨兄ちゃんと正反対に、健人兄ちゃんはどストレートに褒めてくれるから、時々照れ臭くなってしまう時がある

可愛いねも、かっこいいねも、偉いねも
他の子が親に褒めてもらった分、俺は健人兄ちゃんに沢山褒めてもらって、自己肯定感を伸ばせた気がする



勝「……でも、読んでくれて嬉しいよ…ありがとう」

だからこそどんなに照れ臭くても
ちゃんとありがとうは言うようにしてる

この兄と、風磨兄ちゃんがいて
今の俺が形成されてるんだなってすごく思うんだ







健「そろそろ俺も研究本腰入れてやらなきゃな〜」

勝「健人兄ちゃんは一回集中するとずっと没頭できるタイプだからそういうの得意でしょ」

健「でも部長にはのめり込み過ぎるから偶ににしろって言われたことあるんだよな〜」

勝「いやいや、そんな忠告ある?笑」

健「あるんだよな〜これが
東山先生にも程々にしろって言われたことあるし」


横断歩道に差し掛かると、健人兄ちゃんは軽快に白線飛ばしをしながら進んでいく
俺はそれを相変わらず脚長いな〜なんて思いながら眺めて、のんびり横断歩道を通過していた













健「……っ、勝利!!!危ない!!!!!」

勝「……え」


ドンッ











だからその瞬間は
本当に何が起きたか分からなかった











気付けば俺は歩道に投げ飛ばされていて



ゆっくり顔を上げると
少し先で横転したバイクを慌てて立ち上げ、そのまま走り去っていく人影が偶然視界に入った


勝「………?」




どういう状況か確かめようと
今度は反対方向に顔を向ける





するとそこには
ぐったりと横断歩道に横たわる一つの影が


影はよく見ると男性のようで
更によく見ると、彼が着ていた黒いニットは摩擦で擦り切れ、所々破れてしまっている














勝「……っ!、ッ……健人兄ちゃん!!!!!」










そんな痛々しい影が自分の兄だと認識した瞬間




俺は悲鳴のような叫び声を上げ

一目散に駆け出していた

交通事故→←交通事故(健人)



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紫苑(プロフ) - 雨さん» そのように言って頂けてとても励みになります!ありがとうございます!これからも読んでいただけるよう更新頑張ります😊 (2022年2月18日 23時) (レス) id: 5a1aac4853 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも見てます!紫苑さんのペースで頑張ってください!お話大好きです! (2022年2月17日 0時) (レス) id: 86d36c49a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 雨さん» 雨さんリクエストありがとうございます。なるべく早く更新できるよう善処しますので、暫くお待ちいただけますと幸いです😊 (2022年2月16日 23時) (レス) id: 06fd90b932 (このIDを非表示/違反報告)
- 健人くんの胃潰瘍のお話がみたいです (2022年2月16日 8時) (レス) id: 86d36c49a2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 中途半端でもいいのでお願いします (2022年2月13日 0時) (レス) id: 5e65e2d11c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫苑 | 作成日時:2022年1月30日 0時

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