高熱 ページ45
風磨side
いつもバタバタと忙しい救外だが、ここ数日は忙しさも落ち着いていて、今日もほぼ定時に近い時間に上がることが出来た
俺は熱があったらしい勝利が心配で、同期からの飲みの誘いもスルーして迷わず直帰する
風「ただいまー」
健「あ、風磨おかえり」
家に着きリビングを覗くと、繋がったキッチンからひょこりと兄貴が顔を出す。兄貴の手元を見ると、どうやらお粥を作っているらしかった
風「え、なんでいるの？！兄貴もう帰ってたの？！」
健「うん、今日は勝利と早上がりした」
風「まじか、早上がりするほどって
勝利そんな具合悪いの？」
健「いや、咳もないし鼻水もないし喉痛いとかもないみたいで、あんまり風邪らしい風邪ではないけど
熱だけ下がらないんだよね…解熱剤も飲んでるしクーリングもしてるんだけど……」
言いながら兄貴の顔が曇る
風「そっか、俺もちょっと見てくるわ」
コンコンッ
風「勝利、入るぞ」
寝ているかもしれないと思い、すり足で、声を潜めながら部屋に入る。すると布団がモゾモゾと動いて、布団の隙間から勝利がちらりと顔を出した
風「悪りぃ、起こした？」
勝「ううん、起きてたよ
というか昼から寝てるから眠くないし」
風「調子は今どんな感じ？頭は？痛くない？」
体温計を差し出しながら聞くと、勝利は素直に体温を測りながら痛くないと言う
勝「38.9…」
風「解熱剤飲んでんのにあんま下がってないのか…」
勝「うん…でもほんと熱でボーっとするくらい」
風邪の典型症状が一切出ていなくて高熱だけ
一瞬少し嫌な予感が走ったが、俺はそれを振り払う
風「まぁ疲れが溜まってたんだろうな
いい機会だと思ってゆっくり休め」
勝「うん、そうさせてもらう」
コンコンッ
健「勝利、お粥作ったけど食べれそう？」
そうこうしているとお粥を持ってきた兄貴が部屋に入ってくる。お米特有の優しい甘さを含んだ匂いが部屋中に広がって、俺の方こそ腹が減ってきた
勝利はぼんやりしているせいもあってあまり腹は空いていないようだったが、兄貴が一生懸命作ってくれたからと、レンゲでちょろちょろとお粥を掬って食べ始めた
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紫苑(プロフ) - 紗瑛さん» お返事遅くなり申し訳ございません。嬉しいお言葉ありがとうございます。更新頑張ります！ (2021年8月18日 19時) (
レス) id: 39722e53c4 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 空楽さん» お返事遅くなり申し訳ございません。そのように言っていただけて光栄です！8月後半は更新頑張りますのでまた呼んでいただけますと幸いです！ (2021年8月18日 19時) (レス) id: 39722e53c4 (このIDを非表示/違反報告)
紗瑛 - 更新楽しみにしています！ (2021年8月12日 21時) (レス) id: 2dcb5022ff (このIDを非表示/違反報告)
空楽 - 更新楽しみにしてます！ (2021年8月7日 1時) (レス) id: 86d36c49a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - SZ*青薔薇さん» いつもコメントありがとうございます！共感して頂けて嬉しいです！笑 青薔薇さんの作品もいつも楽しみにしています！これからも応援してます！ (2021年8月2日 0時) (レス) id: 39722e53c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年7月3日 2時
