【HQ】大きな子供がここに一人

にーっ ページ3

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▽ Akira Kunimi







『…もう、休日はいつもこれじゃん』





不服そうに口を尖らせながら、

食卓に並べてある料理を口に運ぶA。





…そして、彼女が

不機嫌な理由は俺にあるらしく……。







「A、ごめんって…。」



『それ前も言ってたけど、
……今回もそうだったじゃん。

いつも、あきが起きさせてくれないから
予定がずれちゃうんだよ…分かる？』






どうやらAは俺が抱き締めて、起きさせて貰えなかった事を怒ってるらしい



…ぷくぅ っと、頬を膨らませるA




それ怒ってるように見えない。

……何て、言えるはずもなく
卵焼きをほいっと口に放り込んだ。








「パパぁ、ママ怒ってるよ…？」




隣では、陸が、
心配そうに俺に耳打ちしてくる。

…その目は今にも泣きそうだ。












「…A、今日どこか行く？
お詫びの代わりとして……どう？」



『………行く。』





恐る恐る尋ねる俺に

Aは小さくコクンと頷く。







………可愛い

と思った俺は…相当Aに
溺れてるんだろうな なんて…思った












＿＿＿＿青空が広がる休日の朝のこと








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