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「そう。ちゃんと原田さんには、お礼言いたくて。俺、最初はすっごい感じ悪かったやん？」
「あ〜…うん」
「……やっぱ、そう思ってた？」
「だって。急に“俺ん事、好きなん？”とかさ？はいっ⁈てなるよね？」
「そぉよな。その上、強引に手伝わせてくれとか」
「そうそう。この人何なの？って思った」
「ハハッ。でも、そんな俺んこと受け入れてくれて。嬉しかった。原田さんに話聞いてもぉて、心が軽くなったし、毎週、逢えるのが楽しみやった」
「えっ？」
「本当に、ありがとうな。じゃあ……」
「横山くんっ」
「うん？」
「あのねっ？聞いてほしいこと、あるんだけどっ」
「おん」
「実は私 横山くんのことっ……」
「ちょっと、待ってっ」
「………」
「俺のがっ、好きやしっ！」
「…………っ」
「えっ、と。初めて会うた時は、そういう気ホンマになかってんけど、話してるうちに、もっと一緒におりたいって思うようになって。でも、俺 迷惑ばっかかけて…」
「そんな事っ…。そんな事ないよ。迷惑だなんて、思ってなかったよ？」
「原田さん…」
「私だって、そりゃ最初は、何この人⁈って思ったよ？でも……
でも私もっ、好きになっちゃったの。横山くんのこと」
「ホン…マに？」
「うん。てか、横山くんこそ、本気で、言ってる？」
「なんでっ？」
「だって。私なんか、有名人の横山くんと釣り合い取れないし」
「だからっ！もぉええやろ？俺が好きや言うてて……Aが、俺んこと好き言うてくれてて。結果、両思いなんやから、ええやんけ。ずっと、俺について来たらええねんって」
「………うんっ」
「もぉ〜、裕くん遅いっ」
「ごめんって」
「今日、奢りね」
「ええ〜っ………あっ」
「うん？」
「あれ、中学ん時のツレ」
「あれ……村上くん？」
「なっ、何で知ってんの？」
「友達の彼氏がサッカー部で、この間試合見に行った時、いたの」
「へぇ〜」
「シュート バンバン決めてて、カッコ良かったよ」
「………」
「ん？どした？」
「別に？ってか、俺のがシュート決めてるしっ」
「なに張り合ってるの？」
「はっ⁈バスケとサッカー全然ちゃうし。張り合ってへんし」
顔赤くして、口尖らせて……可愛いなぁ
後輩達に慕われて、頼り甲斐のある兄貴肌
仲間を大切にして、チームを守る
そんな彼は
私にとって、世界一の彼氏です
end
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作者名：ちか
| 作成日時：2019年10月20日 23時
