難攻不落のシンデレラ

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折り返し地点の3日目は、昨日の私の大失態のせいで魔の3日目となりました。
優希さん曰く、柳田さんと関田さんは同じ高校だったらしく先輩後輩の間柄らしい。昨日の事もあるからちゃんと謝りたいんだけど、一緒に居るから声を掛けられない。いや、関田さんも昨日居たからいいんだけど、でもやっぱ2人居ると威圧感といいますか…とにかく私には話しかけられないんですよ…！

石井「A！」

休憩中、優希さんがある訪問者に気付いた。女子代表の監督とコーチだった。2人で挨拶に行くと、調子はどう？と訊ねられた。

石井「良い感じです。女子には無い発想とか勉強になるし、世界を相手にしている感じでいい練習になっています」

『でも世界はもっと強いです。だから、男子も女子も、高みを目指して練習出来ていると思います。チームに持ち帰ってプラスになる事もあるので、今日含めて3日、貪欲にやります』

「男子と女子、違う所は？」

監督は静かに頷いた後、私に質問を投げ掛けた。

『攻撃枚数。まあ男子もまだまだですけど…でも、シンクロでブロックを散らす場面は沢山あります。あとはサーブで崩す、ですかね』

男子も女子も、日本というチームは世界を相手にした時、高さで劣る。だから私達はディグに重きを置いてきた。そこに今度はサーブと攻撃枚数を増やせば…中国やセルビアに勝てる。

「…今日合わせて残り3日、身になる練習にしなさい」

「『はい！』」

改めて気が引き締まった感じがした。


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