13 《玲於side》 ページ14
Aの家に着いたっぽくて、俺は急になんか寂しくなった
玲於「会いたかった」
俺は自然と口から漏れてた
何言ってんだと思って、Aをパッと見たら
玲於「泣きすぎ」
『だって…だって…』
俺はとっさにAを抱きしめた
この時間がずっと続けばいいのにとさえ思っ
玲於「それに、お前が泣いてたら、心配すんだよ。」
「離れたくなくなる」
『だって、ずっと…一緒に…いたのに…6…年も…連絡…も取れなくて…』
途切れ途切れに話すA
『家も…隣…だったから寂し…くなかった…寂しかった…けど!!マシだった…の!』
玲於「うん。ごめんな」
『でも…嬉しいの!玲於の夢…が叶って…』
『近くで…働けるのも嬉しい…』
止まらない涙
俺も泣きたくなるわ
でも、そんなカッコ悪いところは見せたくねぇし
玲於「こっち来るなら、俺のマンションにすれば良かったのに」
『それは言わないでよ!!』
玲於「ははっwごめんごめん」
「じゃ、帰るな」
『うん。ありがと』
玲於「明日迎えに来るから」
「ありがと」
そう言って、俺は帰った
家について、色々済ませて、寝る準備にかかる
なんとなく電話をかけてみた
『(玲於?)』
Aに電話をかけたのだ
玲於「(おう)」
『(どうかした?)』
玲於「(別に用ってほどのことはないけど、なんか電話かけたくなって)」
『(えへへ、久しぶりだね、この感じ)』
玲於「(だな)」
『(玲於が東京に行って、1ヶ月くらいまでは電話してたもんね)』
玲於「(あぁ)」
「(そうだ、なんで電話する度、早く切ってたの?)」
『(だって、玲於。しんどそうだっから)』
玲於「(俺はもっとしたかったんだけど)」
『(だって)』
玲於「(ごめん。意地悪した)」
『(バカ…)』
もう、24時を回ってしまって
『(もう、今日がきたね笑)』
玲於「(あぁ、早いな)」
『(この電話。切りたくないなー)』
玲於「(俺も)」
『(今日の玲於。甘すぎて溶けそう)』
玲於「(溶けねぇよ)」
『(もぅ、冗談じゃん!)』
玲於「(分かってるよ)」
『(また、明日も会えるんだよね)』
玲於「(今日だろ?)」
『(うん)』
玲於「(当たり前に決まってんだろ)」
『(夢みたい)』
玲於「おう」
「(じゃ、またな)」
『(うん)』
電話が終わり、なんだか寂しい音だけが響く
562人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のあ - すごいキュンキュンして、ニヤニヤしちゃいます!続きすごい楽しみにしてます! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 41e4b4212a (このIDを非表示/違反報告)
りあむ(プロフ) - れおれおさん» ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです!頑張ります! (2017年8月25日 5時) (レス) id: 6b5c94186a (このIDを非表示/違反報告)
れおれお - すごくキュンキュンしました!続きが早く読みたいです! (2017年8月24日 21時) (レス) id: 4164f939d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ